原因1 | 2017年10月に親会社(JCサービス)から2億5,684万円の増資払い込みを受けた際、会社法上必要とされる取締役会及び株主総会を開催しなかった。また、取締役会及び株主総会が開催されたとの虚偽の記載がされた議事録を作成している。さらに、本件増資金額の大半を、自社の業務に用いることなく親会社に貸し付けている。 |
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原因2 | 2017年10月に個人への貸付の名目で金銭の交付を行っている。この貸付は与信能力などの実質的な審査・検討がされずに実施されている。さらに、貸付に対して「金銭消費貸借契約書」を作成しておらず、利息支払い催促も一定期間行っていない。この貸付のうち5000万円が細野豪志氏(元環境大臣)に渡ったと考えられている。 |
原因3 | 金融庁より増資についての報告書を求められた際、嘘の報告書を提出している。内容は「増資の事前に取締役会が行われたとされる議事録」「貸付の事前に作成されたとされる金銭消費貸借契約書」の2点。これらの書類が嘘であることはJC証券自身が認めるに至っている。 |
2007年 | 2007年5月18日に設立(キャタリスト証券)。日本証券業協会グリーンシート制度の主幹事業務を主に行っており、本社は沖縄県那覇市。代表取締役は田村敦史氏。取締役は大平敏行氏。 |
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2008年 | 第一種金融商品取引業者の登録を受ける。代表の田村敦史氏は25歳であり、史上最年少の証券会社社長となる。 |
2012年 | 社長の佐藤修一氏が詐欺容疑(無登録で未公開株勧誘)で逮捕される。 |
2016年 | NVF証券株式会社に商号変更。 |
2017年 | 5月。JCサービスが買収(代表:中久保正己氏)。JC証券株式会社に商号変更。業務内容にクラウドファンディングの構築が含まれる。 |
ようするに「トラブルのあった証券会社を、2017年にJCサービス(代表:中久保氏)が買収した」ということです。
また、キャリスト証券(現JC証券)創業者の田村敦史氏は、日本クラウド証券の前身である「ディー・ブレイン証券」で働いていたことがありました。「グリーンシート界隈には色々な繋がりがあるのだな」と感じました。
JC証券自体に価値はなく、グリーンインフラレンディングの今後は「バイオマス発電施設がどれだけ売れるか?」という考え方もありますが、「環境省から補助金の全額返還命令」「金融庁から金融商品取引業者の取消し処分」などの問題発覚が続いていくと、中久保氏に「まともな会社のまともな対応」を期待するのは楽観的過ぎると思います。
グリーンインフラレンディングに財務的ダメージはありませんが、中久保氏の人間性・信頼性に対する影響は大きく、すでに「僅かでも信用しよう」というレベルは超えています。
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