キャッシュフローファイナンスの累計貸付金額は36.7億円で、今回2.4億円(TN社・KB社)の延滞の割合は約6.5%です。案件のほとんどが「満期借換ファンド」であることを考えると、6.5%という数値より遥かに大きな影響のある出来事です。
延滞総額 | 199,999,814円 |
---|---|
ファンド件数 | 27本 |
ファンド名 | ECOファンド |
利回り | 10%(案件1) |
貸付先 | AH社(CFFの子会社・代表が同じ) |
最終資金需要者 | TN社 |
状況 |
事業者AHは、最終資金需要者TN社所有の「廃棄物をナノカーボン化する装置」を2017年10月1日に買い取り、2018年9月30日に売り戻す契約を締結しました。
CFFでは、この契約に基づき、事業者AHが得られる代金を元本の返済原資として投資家の皆様から資金を募集し、事業者AHに貸付を行いました。 TN社の事業は継続しており、本装置を買い戻す意向もありますが、代金の資金調達を2018年9月30日までに行うことができず、返済遅延に至りました。 また、TN社の事業者AHへの返済遅延に伴い、事業者AHからCFFへの返済も遅延することとなりました。 |
回収プラン | CFFでは、事業者AHに対して募集ページ記載の担保措置・保証措置・保全措置を実行することによる回収について検討いたしましたが、TN社は資金調達を引き続き進めており、事業者AHに対する代金支払いの可能性は高いと判断し、現時点ではこれらの措置を行わず、一旦、TN社からの返済を原資とする事業者AHによる自主回収を管理することといたしました。 |
満期借換ファンドだらけですね。恐ろしい。
(1) 廃棄物をナノカーボン化する装置
(2) TN社株式100%
株式は無価値です。装置の価値も期待できません。
上記がECOファンドのスキーム図です。投資家(匿名組合)が貸付しているのは、あくまでAH社です。ページ内にノンリコースローン(責任財産限定特約)という記述が無いので、「AH社には返す義務があるのでは?」と感じましたが、ローンファンド匿名組合契約約款のPDFには記載されているのでしょう。
ページ内に記載されていないのは極めて不親切です。
キャッシュフローファイナンスのファンド一覧を確認してみたところ、2018年8月15日募集開始の「テクノロジーファンド15号」あたりから、ページ内にノンリコースローンと記載されるようになりました。
掲示板で「KB社でも延滞が発生している」という情報をいただきました。
延滞総額 | 42,994,952円 |
---|---|
ファンド件数 | 7本 |
ファンド名 | 満期借換 テクノロジーファンド(1~7号) |
利回り | 10%(案件1) |
貸付先 | AH社(CFFの子会社・代表が同じ) |
最終資金需要者 | KB社 |
状況 |
事業者AHは、最終資金需要者KB社所有の「薄膜透明LEDビジョン」を2017年9月29日に買い取り、2017年10月31日から毎月末に順次売り戻す契約を締結しました。
CFFでは、この契約に基づき、事業者AHが得られる代金を返済原資として投資家の皆様から資金を募集し、事業者AHに貸付を行いました。 KB社の事業は継続しておりますが、販売代理店からの施工代金の入金遅れにより、2018年9月30日の代金の支払を行うことができず、返済遅延に至りました。 また、KB社の事業者AHへの返済遅延に伴い、事業者AHからCFFへの返済も遅延することとなりました。 |
回収プラン | CFFでは、事業者AHに対して募集ページ記載の担保措置・保証措置・保全措置を実行することによる回収について検討いたしましたが、販売代理店は資金調達を引き続き進めており、販売代理店からKB社ならびに、KB社から事業者AHに対する代金支払いの可能性は高いと判断し、現時点ではこれらの措置を行わず、一旦、KB社からの返済を原資とする事業者AHによる自主回収を管理することといたしました。 |
TN社(ECOファンド)とほぼ同じ内容ですね。
・コインランドリー(AH社)
・観光客向けSIM回線レンタル(AH社)
・体験型エンターテインメント施設(AH社)
・感染予防技術(AH社)
軽く調べてみた感じですと、全てのファンドがAH社を融資先としているようです。
そのAH社が最終資金需要者に「セール&リースバック」を行うスキームです。
・利回りが高い(10%)
・満期借換ファンドが多い
・担保の価値が低い
・ページ内にノンリコースローンについて書かれていない
・2社の延滞についてのお知らせがほぼ同じ内容(テンプレ的)
こういった要素から極めて危ない傾向にあります。
引き続き、会社や経営者の情報について調査を進めていきます。
グリーンインフラレンディング、ガイアファンディング、キャッシュフローファイナンスと、maneoファミリーが心配です。
10月4日 | CFFから「TN社で延滞が発生した」とのメール。 |
---|---|
10月12日 | CFFから「現時点では進捗は無い」とのメール。 |
全体の36%が遅延!キャッシュフローファイナンスの信じられない状況 |
根本貴宏さんの経歴・評判 | キャッシュフローファイナンス |
キャッシュフロー掲示板 |
トラストレンディング事件で完全勝訴!ソーシャルレンディングの闇を暴く | ||
オーナーズブック「大阪市延滞ファンド」の第18報!売買契約&決済完了でほぼ決着 | ||
オーナーズブック「大阪市延滞ファンド」の第17報!驚きの決済不履行 | ||
オーナーズブックの大阪市中央区ホテル素地が売却!回収率は何%になったのか? | ||
パチンコ大手「ガイア」が民事再生!クラファン投資家の15.2億円の行方は? | ||
全記事の一覧 |
平素は、Cash Flow Finance(CFF)をご愛顧いただきありがとうございます。
2018年10月1日の返済期日到来案件の遅延発生後の続報といたしまして、
以下のとおりご報告させていただきます。
投資家の皆様には、ご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
1.経過と回収見込み
2018年10月1日の元利金の未回収が発生いたしました最終資金需要者をTN社とするローンにつきまして、
先日お伝えした時点から、本日まで進捗はございませんが、引き続き早期の回収に向けて動いてまいります。
2.今後の状況報告について
該当投資家の皆様には、回収の進捗状況等につきまして、定期的にメールにてご報告いたします。
3.前回までのご報告事項
お知らせにて掲載しておりますので、ご参照いただきますようお願い申し上げます。
https://www.cf-finance.jp/information/news?id=519
投資家の皆様には、ご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
今後、適時に状況をご報告いたします。
2018年10月12日
株式会社Cash Flow Finance(営業者)
maneoマーケット株式会社(第二種金融商品取引業者)