2024年5月23日、高速道路事業ファンドにおける損害賠償請求事件の判決言い渡しが地方裁判所においてなされ原告(X氏)の完全勝訴となりました。
被告「AI株式会社」の不法行為及び被告「松本卓也」の任務懈怠による損害賠償責任が認容された初めての事例となります。
被告らは控訴せず原告口座には即日返金があったそうです。
本件は貸付対象事業が存在せず、回収を期待することは極めて困難であり、原告に生じた損害全額が認められました。
原告のX氏は「会社法429条の役員などの第三者に対する損害賠償責任の時効は10年である。泣き寝入りはしないで戦ってほしい」とコメントしています。
※事実関係の確認のため13枚の判決文を読ませていただきました。
2015年11月 |
トラストレンディングのサービス開始。 平均10.5%(最大14%)の高利回りと公共事業ファンドが特徴。 |
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2016年 | 年間募集額12.5億円。 |
2017年 | 年間募集額16.9億円。 |
2018年 | 年間募集額が52.7億円に跳ね上がる。 |
2018年10月 | 山本幸雄氏が取締役に就任。 同日に松本彰久氏も取締役に就任 → 2019年1月に辞任。 |
2018年12月 |
関東財務局から1ヶ月の業務停止命令を受ける。 理由は嘘の説明でファンド募集をしていたこと。 |
2019年3月 |
関東財務局から第二種金融商品取引業の登録取消処分を受ける。 理由は嘘のファンド説明(追加)と取締役への資金流出。 |
2020年1月 |
<商号の変更> 【旧】エーアイトラスト株式会社 【新】AI株式会社
<所在地の変更> |
第二種金融商品取引業の登録取消処分から4年半が経過しましたが、現時点でもサイト上部には「運用中 51.7億円、出資者 3,263人」と表示されています。
2019年3月8日の関東財務局による行政処分では「高速道路ファンドにおいて大手ゼネコンJVから発注を受けていない」と発表されています。
今回の判決は、法のもとでの公正な裁きが行われたものと理解しております。
原告(X氏)の努力と法的手続きを通じて真実を明らかにしようとした姿勢には敬意を表します。
個人投資家がより安全かつ公平な環境で投資できるよう、今後もこのような情報は積極的に共有していきたいと思います。
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