2018年12月5日の夜、ラッキーバンクより債権譲渡のお知らせが投資家達へ届きました。
その内容を要約すると「競売にかかる費用を捻出できなかったため、債権総額の約30%に当たる約16億円で債権を譲渡した。」という事でした。詳しくはこちらで解説しています。→ラッキーバンクが債権譲渡!投資家は約7割の損失
今回の債権譲渡により、事実上全ての案件で約70%程の貸し倒れとなりました。
みんなのクレジットに引き続き、サービサーへの債権譲渡という最悪の結末となってしまい非常に残念です。
2018年12月28日、ラッキーバンクから投資家の方々へメールが届いたようです。当サイトに投稿されたメールの内容を引用します。
平成30年12月5日付でお知らせいたしましたX社及びF社にかかる債権譲渡について、本年12月10日付の配信で、各ファンドの分配予定金額の詳細を本年12月下旬に実施する旨をご案内いたしましたが、分配金額にかかる電算処理の検証等に時間を要しているため、配信が延期となりましたのでお知らせいたします。
現在、平成31年1月4日(金)~1月7日(月)の配信に向けて準備を進めておりますので、誠に恐れ入りますが、今しばらくお待ちいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 なお、分配日については、当初ご案内した通り、平成31年1月8日を予定しております。
多くのお客様にご連絡をお待ちいただいている中、配信が遅れますことを、深くお詫び申し上げます。
内容を要約すると「12月下旬に行うはずだった、分配予定額などの詳細報告を1月7日に延期します。」という事です。
電算処理の検証というよく分からない理由での延期と言う事で、ものすごく不穏な空気を感じます。
サービサーへの債権譲渡による3割償還で決着に向かうかと思っていたのですが、実際に分配金が振り込まれるまでまだまだ油断できないようです。
2019年1月10日、投資家の口座へおよそ30%前後(人により異なる)の金額が振り込まれました。
元本毀損による償還で今回のラッキーバンクに関する騒動は一旦決着となりましたが、これまでのラッキーバンクの不誠実な行動に不満を抱く投資家達が、訴訟に向けて動き出しているようです。
ラッキーバンク訴訟に新たな動きがあったら改めてお伝えしたいと思います。
ここでは、ラッキーバンクが過去に行った償還情報を残しておきます。
年月 | 案件名 | 貸付額 | 償還額 | 償還率 |
---|---|---|---|---|
2018年8月 | 第254号ローンファンド | 15,000,000円 | 12,351,682円 | 88.9% |
2018年10月 | 第393号ローンファンド | 9,010,000円 | 9,010,000円 | 100% |
2018年10月 | 第408号ローンファンド | 40,810,000円 | 25,000,000円 | 63.2% |
※公式サイトでは償還情報が掲載されていないので、上記の表以外にも償還されている案件があるかもしれません。情報を頂けると幸いです。
※償還率は、遅延損害金や利息金も含まれているので上記の表をそのまま計算した金額ではありません。
経過月 | 延滞額 | 総償還額 | 償還件数 |
---|---|---|---|
10ヶ月 | 約55億円 | 約4,600万円 | 3件 |
2018年2月の延滞発覚から2018年12月の債権譲渡までの間で償還された金額は、延滞額の1%にも満たない極々わずかな額でした。
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