せっかくソーシャルレンディング投資の経験を積んでも、ソーシャルレンディング自体が無くなってしまっては元も子もありません。そのような心配をしている人のためにソーシャルレンディングの未来について考えてみたいと思います。
私の考えではソーシャルレンディングは無くなりません。もちろん正確な未来は誰にも予想することはできませんが、ピーター・F・ドラッカーの言うように「すでに起こった未来」から、ある程度の方向性を知ることができます。
イギリスのZOPAが2005年に創業してから13年、日本のmaneoが2007年に創業してから11年が経過しています。一般の人が知るようになったのは最近ですが、すでに十分な歴史を持つサービスなのです。
フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。ソーシャルレンディングもフィンテックの代表的なサービスの1つです。以下に有名なサービスをいくつか紹介します。
決済 | 電子マネー、モバイル決済 | LINEペイ、iD、Square、Suica |
---|---|---|
投資 | クラウドファンディング | Kickstarter、CAMPFIRE、polca |
融資 | ソーシャルレンディング | Lending club、maneo、オーナーズブック |
通貨 | 仮想通貨 | ビットコイン、イーサリアム |
運用 | ロボアドバイザー | Wealthfront、ウェルスナビ、THEO |
管理 | クラウド家計簿 | マネーフォワード、Zaim |
これらのサービスの利便性は非常に高く、私も多くのサービス(LINEペイ、maneo、オーナーズブック、マネーフォワードなど)を利用しています。
パソコン、インターネット、スマホが急速に普及したように、「便利である&利益がある」というメリットは絶対的な普及要因となります。最近ではむしろ「フィンテック拡大による銀行の危機」が取りざたされているほどです。
「Crowdfunding Industry 2015 Report」によるとクラウドファンディングにおける融資型(ソーシャルレンディング)の割合は72.9%です。
2014年 | 143億円 |
---|---|
2015年 | 310億円 |
2016年 | 533億円 |
2017年 | 1,316億円 |
上の表はクラウドポートが発表しているソーシャルレンディングの市場規模データです。2018年も順調に推移しています。2017~2018年は様々な問題が露呈しましたが、それらを解決していくことで、より基盤のしっかりした成長に繋がります。
・匿名化問題が解決する(匿名化廃止)
・クレジットスコアが日本でも一般的になる(アメリカでは超メジャー)
・流動性を上げる仕組みが登場する(ファンド売買やファンド担保ローンなど)
・電子マネーなどで送金コストが大幅に下がる
こういった変化が起こることによりソーシャルレンディングの拡大は加速していきます。ただし、今の状態のソーシャルレンディングが継続するわけではありません。今後どのように変化していくかは分かりませんが、ソーシャルレンディングが存続することは間違いないでしょう。
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