それは「ソーシャルレンディング投資への強制力が強すぎるため」です。
知人のYくんの場合、毎月の手取り収入が40万円程度です。大雑把な内訳は以下の表のようになります。なかなか余裕のある生活です。
Yくんの支出内訳 | |
---|---|
生活費 | 20万円 |
娯楽費 | 10万円 |
貯金 | 10万円 |
しかし、ソーシャルレンディング投資を知ってからは毎月15万円をソーシャルレンディングに入れるようになりました。これでは貧しさを感じても仕方ありません。
貧しさを感じる状態 | |
---|---|
生活費 | 20万円 |
娯楽費 | 5万円 |
SL投資 | 15万円 |
毎月のソーシャルレンディング投資額を制限しましょう。Yくんの場合は以下のように配分します。せっかくの機会なので生活費や娯楽費を見直して少し節約します。ソーシャルレンディング資金はストックしておき、実際に投資するのは3~6ヶ月ごとで構いません。
大事なのは「決めた金額以上の資金をソーシャルレンディングに入れては絶対にダメ」ということです。余ったお金は貯金するか娯楽に使います。
見直し後 | |
---|---|
生活費 | 18万円 |
娯楽費 | 8万円 |
SL投資 | 9万円 |
貯金 | 5万円 |
ソーシャルレンディングで得た分配金は使ってしまいましょう。それでは「複利の力を活かせない」と思うかもしれませんが、複利についてはソーシャルレンディング投資額が1,000万円を越えたあたりで考えればよいと思います。
分配金専用の銀行口座を作るのも良い方法です。200万円の投資額があれば毎月8,600円(利回り6.5%-税金)のお小遣いが入ってきます。元本の償還分は別口座に移すようにしてください。
「お金というポイントを競うゲーム」が大好きな人は別ですが、普通の人は投資を人生の中心に置くべきではありません。投資をしていることを意識しない程度で十分です。趣味、子育て、交友関係、仕事を楽しんでください。
改善後のYくんの例では毎年108万円をソーシャルレンディングに投資しています。つまり、翌年は毎月5,850円(利回り6.5%・税引前)の分配金を得ることができます。会社とは別に自分だけの昇給システムがあるなんて幸せなことです。
ノーベル賞受賞の行動経済学者ダニエル・カーネマン氏によると「所得よりも貯蓄が幸福度に影響を与える」そうです。ソーシャルレンディングを貯蓄と考えることもできますが、やはり貯蓄と言えば現金(預金)が基本です。常にある程度(30~100万円)の現金はストックしておくようにしましょう。
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