個人向け無担保ローン事業(45%)を中心に、クレジットカード事業や信用保証事業を展開している企業です。創業50年、自己資本1,400億円以上を誇る大企業で、プロミス(SMBC系)、アコム(三菱UFJ系)と違い独立系である点が特徴です。
上場 | 東証一部(8515) |
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監査法人 | トーマツ(四大監査法人) |
連結決算報告によると3期連続で黒字を達成しています。
監査法人がトーマツなので信頼感が高いです。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 当期利益 |
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2016年3月期 | 877.0億円 | 66.7億円 | 70.4億円 |
2017年3月期 | 914.5億円 | 70.1億円 | 72.7億円 |
2018年3月期 | 1153.8億円 | 24.9億円 | 39.5億円 |
1967年 | 福田吉孝が消費者金融業を創業。 |
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1978年 | 京都で株式会社丸高を設立。 |
1982年 | アイフル株式会社に商号を変える。 |
1997年 | 日本証券業協会に株式を店頭登録。 |
1998年 | 東証二部に市場変更。 |
2000年 | 東証一部に指定替え。 |
2006年 | 財務省近畿財務局長から2ヶ月間の業務停止命令を受ける。 |
2006年 | グレーゾーン金利における過払い請求が急増。 |
2009年 | 事業再生ADRを申請。 |
2015年 | 取引金融機関から返済を猶予されていた527億円を前倒しで完済。 |
他の消費者金融と同じく過払い請求で経営が傾きましたが、事業再生ADR(裁判外紛争解決手続)を利用して独立系のまま再建を進めています。
企業名 | 事業内容 | 出資比率 |
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ライフカード | クレジットカード、信用保証 | 100% |
ビジネクスト | 事業者ローン、不動産担保ローン | 100% |
AGキャピタル | ベンチャーキャピタル | 100% |
アストライ債権回収 | 債権管理・回収(サービサー) | 100% |
ライフギャランティー | 収納代行業 | 100% |
アストライパートナーズ | 企業再生事業 | 100% |
ライフストックセンター | 倉庫事業、文書管理代行 | 100% |
AIRA & AIFUL | 消費者金融 / 所在地:タイ | 49.6% |
REKSA FINANCE | 中古車ローン / 所在地:インドネシア | 60.0% |
上海三秀 | 出資比率100%リース事業 / 所在地:中国。 | 100% |
Fundsは「関係会社貸付スキーム」を採用しているため、アイフルは上記企業に貸し付けを行うことになります。
アイフルのグループ企業であるAGキャピタルはFundsへの出資を行っています。株主であることで「Fundsのアイフルに対するモニタリングが甘くなる可能性がある」という懸念もありますが、アイフルとしてはFunds(クラウドポート)を上場させることのメリットが大きいので下手なことはしないはずです。
つまり、アイフルグループのFundsへの出資はプラス要素です。
多くの人が消費者金融にはあまり良いイメージを持っていないと思いますが、アイフルほどの歴史(50年)と規模(自己資本1,400億円)を持っていれば立派な大企業と認識するしかありません。コンプライアンスもしっかりしています。
アイフルにとっては「柔軟性の高い資金調達手段」というメリットもありますが、やはりFundsの上場を最重要視しているのではないでしょうか。
そういった意味でアイフルと投資家の利害関係は一致しており、健全なファンド提供を行ってくれると思われます。
評価 | A | Funds(ファンズ)の公式ホームページ |
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一応、リーマンショック級の危機が来たらこうなるということを
自戒も込めてなぜかここに勝手に貼り付けておきます。
トランプが退任して、FRBがまた利上げを急ぎだしたらこうなるかも
ということを覚悟しておきたいですね。
◯武富士、社債926億円が債務不履行に S&Pが格下げ(2010/9/28日経)
(https://www.nikkei.com/article/DGXNASGC2801Y_Y0A920C1EE2000/)