世界的に注目を集めるライターであるマルコム・グラッドウェル氏の「トーキング・トゥ・ストレンジャーズ」を読みました。副題は「よく知らない人について私たちが知っておくべきこと」です。
ソーシャルレンディング投資にも役立つ内容でしたので、内容を抜粋しながら私なりの解釈を加えて説明します。引用文は読みやすいように編集しています。
私も長きにわたり「新規プロジェクト」「人材採用の面接」「株式投資の銘柄」など、慎重に検討すればよい選択ができると信じてきましたが、思った以上に自分の無力さを感じる結果となっています。
少なくとも「自分に優れた洞察力がある」と考えているうちは、優位性のある戦略を考えることはできません。
・自分の住んでいた都道府県が魅力的な場所だと信じる
・自分の知人が本当に実力のある人物だと信じる
・自分の契約したハウスメーカーが良いものだと信じる
・セミナーで得たクローズドな情報に価値があると信じる
これらのことに心当たりはありませんか?
このような感情は判断を大幅に鈍らせてしまいます。
これは当サイトと同じ方針なので嬉しくなりました。
最初から「何らかの問題を暴いてやろう」という気持ちで会うのであればいざ知らず、「できれば良い関係を築きたい」という前提で会う場合、投資判断に悪い影響を及ぼすことは言うまでもありません。
逆に言えば営業マンなどは直接会う回数を増やせば、自社の商品を売れる確率は跳ね上がると言われています。
人を疑いすぎれば「雇用関係」「友人関係」「婚姻関係」など、何も成立しなくなってしまいます。小さな問題はあるにせよ、原則として人を信じてしまったほうがメリットが大きいのです。
それが社会動物で基本戦略です。
この戦略の隙間をついてくるのが詐欺なので、見抜くことは極めて困難です。
つまらない回答になってしまいますが、まずは定量データを重視します。
「今までに成果を上げた人はこれからも成果を上げる」
「今まで信用を積み重ねてきた人はこれからも信用できる」
という考え方です。
次に重視するのは「損得」です。
「不正をすれば100万円手に入るが職を失う」
「不正をすれば10億円手に入るが職を失う」
不正が行われる可能性が高いのは明らかに後者です。
正常時のメリットを大きくし、不正のメリットが小さくなるように設計します。
このバランスが崩れている状況は危険だと考えます。
損得は金銭だけでなく精神面や社会性も考慮します。
最後に「理解できない場合」は距離を置きます。
「価値観が自分と大きく異なる人」
「予測できない動きをする人やビジネス」
これらの場合は大きな利益が期待できそうな場合でも距離を置きます。
ようするに誰にでも判断できる基準を丁寧に守り続けるスタイルです。
リスクの高いものや理解できないものは、失っても痛くないリソースを投入して情報を集めることもあります。
①客観的に判断できる定量性データを重視
②損得のバランスに注意
③分からないものには近づかない
私たちには特別な能力(洞察力など)はありません。そのことを理解したうえで堅実に3つのルールを守っていけば、地味ですが確実な成果を上げ続けることができると考えています。
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> 6694さん
ありがとうございます。
皆さんの参考になれば幸いです。