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私がソーシャルレンディング最大手「maneo」で失敗してしまった理由

投稿日:2020年11月20日 | 執筆:カナメ先生
maneo

私は2017年からソーシャルレンディング投資を行っていますが、ソーシャルレンディング投資における過去最大の失敗はmaneoに投資してしまったことです。

現在、約209万円が延滞中です。

その他のファンドでマイナスを食らったことはありません。
(SBISLのバイヤーズ16号も最終的にはプラス決着)

maneoを信用してしまった理由をシェアすることで投資家の皆さんの将来的なリスクを減らすことができれば幸いです。

maneoによる私の被害額

・ピーク時は約1,000万円を投資(ソーシャルレンディング運用額の17%程度)
・現時点で約209万円が延滞中(第1順位の不動産担保あり)

maneoの未回収額合計

理由1位:大手ベンチャーキャピタルの出資

・GMOフィナンシャルホールディングス
・VOYAGE VENTURES
・SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合
・MICイノベーション4号投資事業有限責任組合

これらの大手ベンチャーキャピタルが投資していたことで信頼性が大幅に増してしまいました。2016年にはGMOクリック証券の口座からmaneoのファンドを購入できるサービスも開始しています。

大手VCの出資はある程度の判断材料になるとは思いますが過信は禁物です。

理由2位:業界最大手の実績

・業界シェアNo.1
・国内ソーシャルレンディング市場の50%以上のシェア
・会社設立:2007年4月

これらの実績が信頼性を高めました。

ピーク時には1,027億円の売上を上げていた安愚楽牧場や、1,509億円の売上を上げていたジャパンライフの例もあるので、規模を信頼性と直結させることは危険です。

理由3位:瀧本憲治社長の経歴

・慶應義塾大学商学部卒
・父は実業家の瀧本泰行

瀧本憲治氏の著書である「セカンドマネーを創りなさい!」を読んだところ、危なっかしい考え方は随所にみられるものの、全体的にはビジネスで利益を上げる力のある人物だと判断しました。

理由4位:黒字経営

2018年3月期の決算情報は「売上32.9億円・純利益4.6億円」となっています。本業で利益が上がっているのであれば、スタッフ、システム、コンプライアンス強化にお金がかけられると判断しました。

カナメ先生の感想

どちらにせよ全てを完璧に見通すことはできません。
このようにまとめてみても、当時の考え方や目の付け所は悪くなかったと思います。

反省点は経営者(瀧本憲治社長)をもっと厳しく評価すべきでした。

今後の具体的な分析方法としては「どのような人間と付き合いがあるのか?」を重視しようと思います。Googleのページランクのようなシステムです。

失敗によるダメージを最小限に抑えながら、分析力を強化し続けたいと思います。

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴9年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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一言掲示板 : 情報交換、改善希望、質問など
[8449] no name(2020-11-28 10:01:18)
当時のマネオは、上場も視野にいれるほどのイケイケドンドン状態だったと思います。
それが突然、金融庁の指導でリファイナンス規制が入ったために、このような事態に陥っていると理解しています。責任の一端は金融庁の指導方法にもあったと思います。もう少しソフトランディングできるようなやり方で指導が入っていれば、これほど多くの被害者を生むことはなかったでしょう。
[8325] 7904(2020-11-26 10:45:00)
カナメ先生
ありがとうございます。
私がSLを始めた頃はSBIやオーナーズブック、マネオの不動産担保は硬そうだと同列に考えておりました。金利5%台は特に硬いのでメインはこれらで固めようと勝手に思っていました。
その後マネオはLTV100%、金利7%の案件は担保査定法に掲示板ではケチが付いており、危ないのかなと思いました。
しかしながら当時はイケイケドンドンで、同時期にLCレンディング のLTV100%案件やSBIのディベロップやバイヤーズ、クラバンで太陽光が7ー8%で出ていて、ハイリスク投資枠として、マネオ7%不動産担保もこれらと分散させればリスクを低減できるかも、と考えました。
結局口座開設の順序で資金が足りず、マネオの投資はせず、金利5%台はSBI、オナブ、7%以上のハイリスク群はSBIディベロップ、バイヤーズ、クラバン太陽光のみにおさえていました。
上記の中では結果的にマネオだけ大きな延滞が起こり、その他はほぼ無傷の償還となりましたが、当時の雰囲気でマネオだけ信頼度が低いとまで感じられなかったのが個人的な感想です。
[8324] カナメ先生(2020-11-26 09:27:35)
> 7904さん
情報開示前なので分かりませんでした。
時間をかけて調べればヒントはあったかもしれません。
LTV80%程度の第一順位抵当権が付いているファンドを買っておけば、大きな被害は出ないであろうと考えていました。
[8110] 与一(2020-11-23 04:35:09)
私も川崎案件を含め1100万程maneoに投資をしてしまい、人生が狂ってしまいました。
投資は自己責任とは言え、詐欺のような投資案件を信じてしまった自分が情け無いです。
[8109] no name(2020-11-23 01:43:18)
全く同感です。追記するなら、maneo案件の中にも比較的堅そうなもの(担保順位1位で利回りが低めのもの)とリスクのありそうなもの(メザニンや不動産担保がなく、利回り高めのもの)が併存しており、万が一デフォルトがおきるとしても、リスクの高い案件が先だろう、という思い込みが(少なくとも私には)ありました。
実際、川崎案件の上位(16億のうち上2億)やカナメ先生の京都案件などは、募集要項を見る限りにおいては、maneoの中でも比較的手堅い部類の案件に見えていたと思いますが、残念ながら派手に延滞となりました。。。
[7904] no name(2020-11-20 13:29:49)
maneoの担保査定力は問題起きる前に怪しいところは見受けられましたか?
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