『好立地』
『劣後出資比率が高い』
『事業者の決算内容が良い』
『1号事業者と2号事業者のダブルチェック』
『自己信託スキームを採用』
『劣後出資の信託口座入金を確認』
これらの条件を備えていて安全性の高そうなファンドに見えても、それが「詐欺まがいの話」であるなら意味がありません。今回は不動産クラファンの詐欺を事前に見極める方法について徹底的に考えていきたいと思います。
集めたお金の持ち逃げです。
集めたお金を暗号資産に分散するなどの様々な方法が考えられます。
・2017年:みんなのクレジット(約31億円)
・2018年:ラッキーバンク(約33億円)
・2018年:トラストレンディング(約52億円)
・2018年:グリーンインフラレンディング(約127億円)
・2019年:クラウドリース(約55億円)
過去にソーシャルレンディング(融資型クラファン)ではこのような大事件が起きています。合計数百億円というお金が個人投資家から奪われています。
ソーシャルレンディングと比較すると不動産クラファンのほうが詐欺が起こりづらい仕組みになっています。
具体的には
また、何らかの理由をつけて問題を誤魔化しづらいため、早い段階で明確に「詐欺」だと判定することができます。
つまり、ソーシャルレンディングのように「集めるだけ集めてヤバくなったら逃げる」という方法が取れないため、仕組み的には詐欺に向いていません。
それでも実現性の低い開発プロジェクトをでっち上げるなどの方法があるので、「不動産クラファン = 詐欺はできない」とは考えないでください。
①莫大な違約金などが発生
②刑務所に入る
③社会的信用を失う(まともな仕事ができなくなる)
④仲間を失う
SBIソーシャルレンディングの織田元社長やmaneoの瀧本元社長に関しては「詐欺をしよう」という気持ちはなかったと思います。
しかし、自信過剰となり、功を焦り、危険な人間を信じてしまったことにより、結果的に投資家に大損害を与える結果となりました。
詐欺師に注意するだけでなく、詐欺師に騙されそうな人にも注意が必要です。
・世の中には役場が誤送金した給付金4,630万円を返還しない人がいる
・従業員が会社のお金に手を付けるケースは後を絶たない
・親友や家族が自分のお金を盗む可能性だってゼロではない
逆に年収300万円の人に100億円を盗めるチャンスが訪れたとしても、今の幸せを手放してまで危険な選択を取る人は少ないでしょう。
詐欺の可能性を見極めることは極めて難しいのです。
・詐欺をすると失うものが大きい人を選ぶ(経歴、資産、社会的信頼)
・真っ当な価値観を持つ人を選ぶ
・怪しい交友関係の無い人を選ぶ
・怪しい経歴の無い人を選ぶ
・持ち逃げした場合のインセンティブが大きい場面では慎重になる
・その人の器を超える規模のビジネスには要注意
・100%の信頼はせずに丁寧に分散投資を行う(一発退場を避ける)
当たり前のことばかりですが、当たり前の精度を高めていくことが唯一の方法です。
定性分析、定量分析を総合的に駆使して判断するしかありません。
投資や起業に手を出す人ほど自分の能力に自信があり、結果として大きな判断ミスを起こしやすい点も認識しておく必要があります。
私や皆さんは騙されやすいということです。
この記事を書くにあたって、不動産クラファン事業者の役員さんにも話を伺ってみましたが、決定打となる情報はありませんでした。
大まかに言えば、
「このような立場や実績のある人が詐欺を働くメリットは無い」
という内容の意見でした。
私も仲の良い方であれば、そのように断言できる人が何人かいますが、外部からは判断しづらいのが投資の難しいところです。
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> 何が詐欺で何が投資や事業の失敗にあたるのか、投資家としてどういった心構えでいるべきか御指南いただけないでしょうか?
質問ありがとうございます。
後ほど記事にさせていただきます。
> 837さん
その通りだと思います。
規模が大きくなってくると怪しい人たちが近づいてくる傾向もあります。
> 814さん
ありがとうございます。
読者の方の質問から生まれた記事なのでありがたいです。
選んではいけないと思いますが…