私も基本的にはゼロサムゲームの投資には手を出すべきではないと考えています。
取引参加者全員の損益の合計がゼロになる状態です。
つまり、自分の利益は誰かの損失であり、自分の損失は誰かの利益になります。
A | B | C | D | 合計 |
---|---|---|---|---|
∓0 | ∓0 | ∓0 | ∓0 | ∓0 |
+20 | -10 | -10 | ∓0 | ∓0 |
-20 | +5 | +10 | +5 | ∓0 |
-30 | -30 | -30 | +90 | ∓0 |
株式、FX、仮想通貨などの短期売買がゼロサムゲームと言われています。長期的な株式投資は「企業の成長に賭ける行為」なのでゼロサムゲームではありませんが、短期取引では市場参加者同士が利益を奪い合うのでゼロサムゲームと言えます。
つまり、同じ投資商品でも期間によってゼロサムゲームであるかどうかは変わってきます。難しいですね。
1つ目は「勝ちづらいこと」です。手数料や税金を考慮すると、ゼロサムゲームは参加者が損をするようにできています。また、ゼロサムの世界で生き残った強者たちが利益を吸い続けているため、新規参入者はほぼ損をします。
2つ目は「生産性がないこと」です。ゼロサムゲームは参加者同士の金の奪い合いです。そこに生産性はありません。多くの人が生産性の無いギャンブルに興じることは社会全体が豊かになる機会を失っていると考えられます。
後者は勝てない人の言い訳に使われるケースもありますが、私としては大事なことだと考えています。
投資家 | お金を貸して、利回りを得ることができる。 |
---|---|
SL事業者 | マッチングの機会を提供し、手数料を得ることができる。 |
借手 | 利息を払い、借りたお金でビジネスを拡大することができる。 |
このようにソーシャルレンディングは参加する人全員にメリットがある仕組みです。もちろん投資家同士で利益を食い合うこともありません。
時間、範囲、立場、目論見によってゼロサムゲームであるか無いかは変わってきます。そのためゼロサムゲームの判定に躍起になることは無意味です。
ゼロサムゲームという用語から学べること「私たちのような凡庸な人間は、奪い合いのマーケットで戦うのではなく、少しずつだけどみんなが得をできる協調のマーケットに参加しましょう」ということです。
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