次回以降のためにFundsのおすすめファンドを徹底的に解説します。
組成企業 | デュアルタップ(解説記事) |
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融資先 | 株式会社Dualtap Property Management(DPM社) |
利回り | 5.0% |
運用期間 | 12ヶ月 |
募集額 | 2,620万円 |
保証 | 担保なし・保証なし |
東証二部上場企業デュアルタップの子会社であるDPM社(不動産賃貸管理・仲介事業)に対する融資です。デュアルタップの有価証券報告書を見ると、不動産賃貸管理・仲介事業は売上高13億5,800万円、セグメント利益1億4,000万円となっています。なかなかの好業績です。
資金使途は大田区の物件(XEBEC)を購入するための資金となっていますが、返済責任はDPM社にあるので、購入物件よりもDPM社の業績の方が大事です。ただし、資金使途が明確であることは安心材料の1つになります。
組成企業 | LENDY Funding(解説記事) |
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融資先 | LENDY株式会社 |
利回り | 6.0% |
運用期間 | 4ヶ月 |
募集額 | 700万円 |
保証 | 担保なし・保証なし |
LENDYがファンド組成企業なのかと思っていましたが、2019年1月16日に設立した子会社をファンド組成企業にする荒業に出ました。結果として有望ベンチャー企業LENDYに融資することができます。
LENDY自体の将来は確実なものとは言えませんが、大手ベンチャーキャピタルの資本が入っているため当面の安全性は高いと思われます。
組成企業 | アイフル(解説記事) |
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融資先 | ビジネスローン事業を手掛ける連結子会社(A社) |
利回り | 1.8% |
運用期間 | 12ヶ月 |
募集額 | 5,000万円 |
保証 | 担保なし・保証なし |
A社はビジネクストでしょう。以下にビジネスクトの業績をまとめてみました。2018年3月期は-4.38億円の赤字になっていますが、純資産が159億円もあるので問題ありません。
単位:億円 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 | 2013年 | 2012年 |
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営業貸付金 | 492.38 | 449.97 | 424.89 | 409.43 | 419.11 | 559.43 | 573.89 |
営業収益 | 28.03 | 22.48 | 19.22 | 17.51 | 23.66 | 61.09 | 74.33 |
営業利益 | -3.07 | 0.86 | 2.24 | 5.00 | -3.92 | 12.82 | 11.15 |
純利益 | -4.38 | 1.01 | 3.65 | 6.02 | -5.41 | 11.29 | 10.96 |
さらにアイフル社は子会社を通してFundsに出資しているので、Fundsの業績を上げて上場させることが出来れば大きなメリットとなります。
個人向け国債(0.05%)よりも高利回り(1.8%)で、非常に手堅い案件ではありますが「親の退職金を全額入れられるか?」と問われたら迷ってしまいます。
例えば親の貯金が3,000万円あるとして、全額をアイフルビジネスローンファンドに入れて年54万円のリターンを得るべきなのか?と考えた場合、それであればオーナーズブックの4.5%案件に1,200万円を分散投資することを推奨します。
(1) 3,000万円×1.8%=54万円
(2) 1,200万円×4.5%=54万円
私はソーシャルレンディングという投資商品に強い魅力を感じています。従来の社債に近いアイフルビジネスローンファンドにはあまり興味を持てませんでした。
Fundsは「不動産担保に頼らない融資ファンド」というソーシャルレンディング業界の新たなスタイルを開拓しています。それはソーシャルレンディング投資家にとって嬉しい試みですし、社会的にも意味のあることだと思います。
今回のアイフルビジネスローンファンドでは「利回り1.8%では見送り」という判断をしましたが、自分の好きな企業であれば採算度外視で少額の融資をしてしまうかもしれません。今後、どのような企業が登場するのか楽しみですね。
評価 | A | Funds(ファンズ)の公式ホームページ |
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