Fundsと明豊エンタープライズの業務提携は2019年3月4日に発表されました。
ファンド提供開始は3月下旬を予定しています。
東京都区部における賃貸アパート開発事業と賃貸管理事業を柱とする企業です。スペイン南部の観光地をモチーフにしたMIJAS(ミハス)を主力商品としており、施工力に応じた年20~24棟を着実に販売しています。
2018年5月には不動産小口化事業「M-Lots(エム・ロット)」の販売をスタートしました。第1弾は「ミハス田園調布」の小口化案件で最低投資額500万円、実質利回り4.0%となっています。
上場 | JASDAQ(8927) |
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監査法人 | 明治アーク監査法人 |
連結決算報告によると3期連続で黒字を達成しています。
明治アーク監査法人は上場企業30社以上を擁する準大手監査法人です。大手クライアントには大日本印刷などを抱えています。また、海外提携先は世界13位のクレストン・インターナショナルです。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 当期利益 | 自己資本 |
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2016年7月期 | 57.7億円 | 4.6億円 | 3.1億円 | 22.8億円 |
2017年7月期 | 74.9億円 | 6.7億円 | 7.5億円 | 30.3億円 |
2018年7月期 | 144.8億円 | 27.5億円 | 16.8億円 | 42.4億円 |
好業績です。さらに自己資本比率41.2%は極めて健全な数値です。
比較対象としてSL関連上場企業の自己資本比率を並べておきます。
・デュアルタップ 27.4%
・LCホールディングス 16.7%
・ロードスターキャピタル 17.8%
1968年 | 長栄不動産株式会社の設立。 |
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1977年 | 明豊エンタープライズに社名変更。 |
2006年 | エコロジー・リート投資法人を設立。 |
2007年 | J-REIT市場の市況悪化により投資法人の上場を凍結。 エコロジー・リート投資法人を解散。 |
2011年 | 債務超過に陥り「事業再生ADR手続」を申請。 |
2014年 | 事業再生ADR債務を完済。 |
2014年 | MIJAS(ミハス)の販売を開始。 |
2018年 | 不動産小口化事業「M-Lots(エム・ロット)」の販売を開始。 |
2019年 | Funds(クラウドポート)との業務提携を発表。 |
1960年 | 昭和35年5月19日生まれ。福岡県出身。 |
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1986年 | 広島大学経済学部を卒業。東亜建設工業に入社。 |
2005年 | 東京テナントセンター(現・明豊プロパティーズ)に入社。 |
2006年 | 東京テナントセンターの常務取締役に就任。 |
2007年 | 明豊コーポレーションの専務執行役員に就任。 |
2008年 | 明豊エンタープライズの専務執行役員に就任。 |
2009年 | 明豊プロパティーズ代表取締役社長に就任。 |
2013年 | 明豊エンタープライズの副社長に就任。 |
2016年 | ハウスセゾンエンタープライズの取締役に就任。 |
2017年 | 明豊エンタープライズの代表取締役社長に就任。 |
着実にキャリアを積み上げてきた方です。前社長の梅木篤郎さんは3歳年下の弟です。弟の梅木篤郎さんは2000年に明豊エンタープライズに入社しています。
企業名 | 事業内容 |
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明豊プロパティーズ | 賃貸物件のサブリース事業、管理事業など |
ハウスセゾンエンタープライズ | 賃貸マンション・アパート・店舗物件の仲介と管理 |
・明豊エンタープライズの公式サイト
・明豊プロパティーズの公式サイト
・ハウスセゾンエンタープライズの公式サイト
2011年に事業再生ADRを申請しているものの、2014年には完済しています。
不動産テック企業とは異なり、50年以上に渡る堅実な歩みが特徴です。
Fundsとの提携目的は「優良投資家の確保」に尽きます。
FundsをキッカケにM-Lots(500万円~)やミハスシリーズ(2~3億円)の投資に繋がることを狙っているのだと思われます。
投資の可否については、企業としての信頼性は十分にあるため、あとは宣伝費としてのプレミアムをどれだけ利回りに乗せてくれるかにかかっています。
第1弾ファンド情報の公開が楽しみです。
評価 | A | Funds(ファンズ)の公式ホームページ |
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