ソーシャルレンディング投資家にはすっかりおなじみの「不動産クラウドファンディング」です。他社と同様に優先劣後方式を採用しており、CREAL(10%)、FANTAS(20%)に比べると高い劣後比率(30%)となっています。
つまり、30%までの評価損はソーシャルレンディング事業者(ランドネット)が負担してくれるので、投資家の安全性が高くなります。
4月15日に募集開始された第1号案件は、利回り8.0%(募集額1425万円)と高利回りですが、3ヶ月という運用期間の短さと抽選式である点がネックとなっています。
設立 | 1999年9月 |
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代表 | 榮 章博 |
従業員 | 358名 |
売上 | 223億円(2018年7月) |
財務 |
現金・預金:13.9億円 短期借入金:13.4億円 株主資本:22.0億円 資本比率:38.3% |
事業 | 投資用不動産の売買仲介。 8~9割はワンルームマンション。東京23区の物件が中心。 |
特徴 | 不動産オーナーから直接買い取り、リフォームをして不動産販売事業者に卸す。オーナーからの直接買い取りなので安く仕入れることができ、個人ではなく事業者に卸すことでスムーズな資金回転率を実現。 |
Renosyを運営しているGA technologies(マザーズ上場)の業績が売上201億円、自己資本24.3億円なので同程度の規模です。「優秀な人間が不動産業界に入るとこれほどの結果が出せるのか」という印象です。
1960年 | 大阪府に生まれる |
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- | 大阪府立北野高校卒業 |
- | 中央大学法学部卒業(弁護士を志すも挫折) |
1987年 | 大京リアルド入社(AccessとSQLサーバーに出会う) |
1999年 | 株式会社ランドネットを設立 |
2019年 | LANDNET Fundingを開始 |
TwitterやFacebookの発言を読むと「おおらかで安定した人」というイメージです。
現時点で事業者としての信頼性は高いです。
しかし、不動産クラウドファンディング事業を大きく成長させたいという意思を感じられません。まるで2018年8月~12月の間に7案件(合計1.29億円)を募集して音沙汰がなくなってしまったRenosyのようです。
Renosyは7案件とも「利回り8.0% / 運用期間3ヶ月 / 抽選式」という条件でした。
LANDNET Fundingの第1号案件と同じです。
この条件ですと「自社の宣伝効果に最適化」していることが明らかです。
今のところ不動産クラウドファンディングでおすすめできる事業者は「CREAL」と「FANTAS」のみです。LANDNET Fundingがこれら2社のように安定してファンドを募集し続けてくれることを願っています。
累計募集額が3億円を超えたら口座開設を検討しようと思います。
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