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為替(日本円)はどうなる?クラウドクレジットの杉山社長による為替予想

投稿日:2019年9月23日 | 執筆:カナメ先生
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為替のイメージ画像

クラウドクレジットの杉山智行社長が
結局、円はこれから高くなるのか、それとも安くなるのか
という記事を公開しています。

超エリートかつ責任ある立場である杉山社長が「為替予想」をするなんて非常にワクワクします。私の感想を交えながら、内容を紹介させていただきます。

世界一の投資家ウォーレン・バフェットは円安トレンドを予測

株式運用の世界では知らない人のいないくらい著名なバークシャー・ハサウェイ社が円建ての債券を発行したことについて、「投資の天才が、中長期的に円が安くなってく(またはもうそれほどの円高にはならない)トレンドにはいったとみた」とみる向きがあるようです。
【杉山社長のブログより引用】

なるほど。もちろんバークシャー・ハサウェイ社の円建て債券発行には様々な思惑があるとは思いますが、為替を考えるうえで大きな指標になると思います。

ウォーレン・バフェットさんを知らない人はいませんよね?

対外純資産の増加は円高要因

日本は20世紀後半に製造業が世界を席巻した結果としての資本が国内に蓄積しており、これから対外投資が実業でも証券投資でもノウハウが国内に蓄積していくと、これは円高要因になります。

50年後の2070年とかになったら分かりませんが、2020年代、そして2030年代くらいはたぶん、日本ほどの規模で対外投資で稼ぐ力をどんどん増せる国というのは、世界にはまだほとんどありません。

【杉山社長のブログより引用】

今後20~30年ほどは日本が先行して蓄積してきたアドバンテージが活きるという予想です。高度経済成長期に頑張ってくれた先人たちに感謝ですね。
これは円高要因になるます。

製造業の競争力低下は円安要因

日本の製造業は一般論としては没落はしなくても多くの国との競争にさらされたり、多くの製造業が強い国の中の1つ、に埋没していくのはある程度間違いなさそうです。これは円安要因となります。
【杉山社長のブログより引用】

私たちの身の回りには中国製品はもちろんのこと韓国製品や台湾製品が溢れかえっています。個人的な感覚ベースでも「日本製=高品質」というイメージは薄れており、海外メーカー(特にアジア)の安い商品を選ぶことが多くなっています。

日本メーカーの努力不足と言った問題ではなく、仕方のない流れです。
これは円安要因になります。

実質為替レートのピークは1995年

実は各国のインフレ率の差を調整した「実質ベース」でみると、円は1995年にピークをうって、それ以降は既にもうかれこれ20年以上ずっと下落を続けています。

つまり、「過去24年間については」上記の対外資産が稼ぐ力よりも製造業の世界での地位の低下が勝っていた、ということになります。

【杉山社長のブログより引用】

実質為替レートを追っていた訳ではありませんが、1980年生まれの私としては納得のいく話です。ずっと他国に追いかけられ、追い抜かれている感覚がありました。

この感覚は実生活やニュースの影響もあると思いますが、一番の要因は「1人当たりの名目GDP(ドルベース) 国別ランキング」を見ることが多いからだと思います。20年前あたりは2~5位を推移していましたが、昨今では20位以下になっています。

結局、円安になるのか円高になるのか

10年くらいのスパンでみると、個人的には2019年9月現在は、円は「今くらい水準に居続ける」という一番つまらないビューを持っています。

なぜなら、やろうと思えば日本は対外投資でガンガン稼ぐ量を増やすこともできると思うのですが、それを本気でやってしまうと上記の通り、円高が進行して製造業がガタガタになってしまうからです。

日本の雇用の多くを担っているのは(少なくとも2019年現在は)対外投資を行うような金融業ではなく製造業だと思いますが、日本のような民主主義の国では、政治も票になるセクターの意見を聞きがちです。

【杉山社長のブログより引用】

杉山社長の結論は「10年ぐらいは今くらいの水準に居続ける」というものでした。

カナメ先生の見解は?

杉山社長とはアプローチが異なりますが、私も横ばいだと考えています。

経済的には
・インターネットによる情報伝達量の驚異的な上昇
・世界的な物質的豊かさの向上 = 戦争の減少
・先進国の少子高齢化
といった要因から、各国が平均値に収束していく傾向にあると思います。

ただし、それと名目為替レートは別問題です。

なぜならインフレは意図的に起こすことが可能なため、極度のインフレが起これば表面上(名目)の円安が進みます。

しかし、この問題についても各国が足並みを揃えて「緩やかなインフレ」を目指す傾向にあると考えています。

これは「EUの経済通貨統合」「中国の為替操作問題」「日本のデフレ問題」といった歴史的経験を通して為替への理解と共通認識が深まったためです。

評価Bクラウドクレジットの公式ホームページ

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴9年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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