クラウドクレジットの杉山智行社長が
「結局、円はこれから高くなるのか、それとも安くなるのか」
という記事を公開しています。
超エリートかつ責任ある立場である杉山社長が「為替予想」をするなんて非常にワクワクします。私の感想を交えながら、内容を紹介させていただきます。
なるほど。もちろんバークシャー・ハサウェイ社の円建て債券発行には様々な思惑があるとは思いますが、為替を考えるうえで大きな指標になると思います。
ウォーレン・バフェットさんを知らない人はいませんよね?
50年後の2070年とかになったら分かりませんが、2020年代、そして2030年代くらいはたぶん、日本ほどの規模で対外投資で稼ぐ力をどんどん増せる国というのは、世界にはまだほとんどありません。
今後20~30年ほどは日本が先行して蓄積してきたアドバンテージが活きるという予想です。高度経済成長期に頑張ってくれた先人たちに感謝ですね。
これは円高要因になるます。
私たちの身の回りには中国製品はもちろんのこと韓国製品や台湾製品が溢れかえっています。個人的な感覚ベースでも「日本製=高品質」というイメージは薄れており、海外メーカー(特にアジア)の安い商品を選ぶことが多くなっています。
日本メーカーの努力不足と言った問題ではなく、仕方のない流れです。
これは円安要因になります。
つまり、「過去24年間については」上記の対外資産が稼ぐ力よりも製造業の世界での地位の低下が勝っていた、ということになります。
実質為替レートを追っていた訳ではありませんが、1980年生まれの私としては納得のいく話です。ずっと他国に追いかけられ、追い抜かれている感覚がありました。
この感覚は実生活やニュースの影響もあると思いますが、一番の要因は「1人当たりの名目GDP(ドルベース) 国別ランキング」を見ることが多いからだと思います。20年前あたりは2~5位を推移していましたが、昨今では20位以下になっています。
なぜなら、やろうと思えば日本は対外投資でガンガン稼ぐ量を増やすこともできると思うのですが、それを本気でやってしまうと上記の通り、円高が進行して製造業がガタガタになってしまうからです。
日本の雇用の多くを担っているのは(少なくとも2019年現在は)対外投資を行うような金融業ではなく製造業だと思いますが、日本のような民主主義の国では、政治も票になるセクターの意見を聞きがちです。
杉山社長の結論は「10年ぐらいは今くらいの水準に居続ける」というものでした。
杉山社長とはアプローチが異なりますが、私も横ばいだと考えています。
経済的には
・インターネットによる情報伝達量の驚異的な上昇
・世界的な物質的豊かさの向上 = 戦争の減少
・先進国の少子高齢化
といった要因から、各国が平均値に収束していく傾向にあると思います。
ただし、それと名目為替レートは別問題です。
なぜならインフレは意図的に起こすことが可能なため、極度のインフレが起これば表面上(名目)の円安が進みます。
しかし、この問題についても各国が足並みを揃えて「緩やかなインフレ」を目指す傾向にあると考えています。
これは「EUの経済通貨統合」「中国の為替操作問題」「日本のデフレ問題」といった歴史的経験を通して為替への理解と共通認識が深まったためです。
評価 | B | クラウドクレジットの公式ホームページ |
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