新たなファンド事業者「CRE Funding」の分析です。
結論だけ知りたい方は「見解」をお読みください。
運営 | 株式会社シーアールイー (WEBサイト運営はFUEL株式会社) |
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設立 | 2009年12月(サービス開始は2020年2月) |
住所 | 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング 東棟19階 |
株主 |
京橋興産(45.8%) ケネディクス(14.4%) ※京橋興産は山下修平氏の会社 |
役員 |
[会長] 山下 修平 [社長] 亀山 忠秀 [副社長] 近藤 正昭 |
利回り | 3.0% |
口座種類 | デポジット口座 |
CREグループは国内でも数少ない物流不動産分野に特化した企業集団です。
CRE Fundingに登録すれば東証一部のCREグループに融資することができます。
売上高 | 239.4億円 |
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営業利益 | 16.5億円 |
経常利益 | 13.8億円 |
自己資本 | 174.7億円 |
自己資本比率 | 31.9% |
自己資本が大きさは安心材料の1つとなります。2019年7月期は「物流投資の期ズレ」と「投資有価証券の減損処理」により業績が落ちていますが、今期は大幅に回復する予定です。
セグメント | 売上高 | 営業利益 |
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不動産管理事業 | 215.6億円 | 17.6億円 |
物流投資事業 | 16.0億円 | 2.0億円 |
アセットマネジメント事業 | 7.8億円 | 4.0億円 |
ストック型事業である不動産管理事業の比率が大きいので安心です。主にJ-REIT等のファンドが所有する物件の管理を受託しています。ストック型である不動産管理とアセットマネジメントを軸に、物流投資を積み上げていく堅実なビジネスモデルです。
ファンド名 | CRE物流ファンド1号厚木愛川 |
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利回り | 3.0% |
運用期間 | 12ヶ月 |
募集金額 | 1,000万円 |
貸付先 | 合同会社厚木愛川 |
担保 | なし |
保証 | あり(CREの保証付き) |
資金使途 | 厚木愛川倉庫の取得費用に充当 |
募集開始 | 2020年2月27日(完売済み) |
保証付きのファンドは「CREの業績」が全てです。
Funds、SAMURAI、LCレンディングと似ていますね。
J-REITよりもさらに少額で安全性の高いファンドという位置付けです。
間口を広げる意味合いが強いでしょう。
CRE FundingはFUEL(フエル)Fundingのプラットフォームを利用しています。
投資家にとってはそれほど気にする情報ではありません。
CREはFUELに出資(資本業務提携)しています。
CREグループは2018年12月にLCホールディングスからロジコムを買い取っています。こんなところにソーシャルレンディング業界の繋がりを感じました。関係のある企業がソーシャルレンディング投資家にとって悪いイメージの無いLCホールディングスで良かったです。
強固なストックビジネスを持つ東証一部上場企業の保証付きファンドが購入できるという面で極めて魅力的な事業者です。物流施設という得意分野がハッキリしている点もプラス材料です。
資金需要は大きいので今後のファンド組成ペースも期待できます。
・3.0%の利回り水準は維持できるのか?
・今後も保証付きファンドが続くのか?
・リコースローンなのか?
・CREの業績は最低でも毎年チェック
・分散性は低い(集中させすぎに注意)
これらの点に注意しながら慎重に投資していきましょう。
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