SAMURAI FUNDから登録ユーザー1万人突破記念キャンペーンファンドの募集が発表されました。保証付きで利回り8.0%のとても魅力的な案件です。
募集開始は2020年3月9日(月)です。
ファンド名 | 1万人突破記念キャンペーンファンド |
---|---|
募集開始 | 2020年3月9日 |
利回り | 8.0% |
運用期間 | 6ヶ月 |
募集額 | 5.5億円 |
保証 | あり(日本保証) |
担保 | あり(評価額:6億180万円) |
融資先 | 不動産事業者C(3期連続黒字) |
資金使途 | 借り換え資金(対象不動産の購入資金) |
返済原資 | 対象不動産の売却資金または金融機関等からの借り換え資金 (対象不動産をマンション開発業者に売却することを計画) |
投資家が意識することは、
まずは日本保証の業績を確認します(Annual Report 2019より)。
2019年3月31日に終了した1年間のデータです。
総資産 | 383.8億円 |
---|---|
総負債 | 206.5億円 |
資本 | 177.2億円 |
貸倒引当金 | 20.2億円 |
営業収益 | 92.6億円 |
---|---|
営業利益 | 33.9億円 |
税引前利益 | 34.2億円 |
当期利益 | 17.2億円 |
想像以上に好業績です。特に自己資本(177.2億円)と貸倒引当金(20.2億円)の手厚さが目立ちます。ただし、2019年11月発表のデータによると合計債務保証残高は2,082億円もあるということですので、債務保証の審査が甘ければ大きな打撃を受ける可能性はあります。
現時点では保証会社として機能していると判断できます。
営業者報酬 | 年率3.5% |
---|---|
保証料 | 年利3.5% |
既存のソーシャルレンディング案件の常識とは全く異なる驚異のファンドです。
国内ではNGとされる元本保証を裏技で実現しています。
・高い利回り(8.0%)
・運用期間の短さ(6ヶ月)
・募集額の大きさ(5.5億円)
・三重の保全(借手、保証会社、不動産担保)
これらを考慮すると、買わない理由がない無敵のファンドですが、個人的に好みではありません。
(1) 同グループ会社による保証付きスキームが不自然
(2) 手数料が高い(営業者報酬+保証料で7.0%)
(3) 上手い話は存在しない(リスクとリターンの関係は絶対)
以上が理由です。
あくまで好みの問題ですので、長期的に堅実な投資を貫くスタイルも、目の前の美味しい案件を探し続けるスタイルも個人の判断で問題ありません。
評価 | B | Alterna Bank(オルタナバンク)の公式ホームページ |
---|
日本保証の保証付きと言えば無限にお金を集められてしまう点です。上手くいっている間はそれで問題ありませんが、歯車が狂い始めると一気に全てが破綻する可能性を懸念しています。
本来であれば1件1件のファンドの「融資先企業の信頼性」や「不動産担保の妥当性」に重きを置くべきだと考えています。