私が最近投資した案件の「本当の利回り」を計算してみました。
例えば一番左にあるmaneoの「不動産担保付きローンファンド1434号」の場合、募集利回りは7.2%ですが、「募集から貸し出されるまでの日数」「貸出終了日から投資家の口座に返金されるまでの日数」があるので、6.93%に下がります。
さらに「案件を探して投資するまでの日数」を平均して14日と仮定すると、最終的な利回りは6.72%になります。
この案件では募集金利との差は-0.48%にすぎませんが、3列目の「事業性資金支援ローンファンド1088号」では-1.61%にもなってしまいます。
運用期間 | 利回り差 |
---|---|
4ヶ月 | 1.5% |
6ヶ月 | 1.0~1.2% |
12ヶ月 | 0.5~0.7% |
24ヶ月 | 0.3% |
当たり前の話ですが、運用期間が長くなるほど、表面利回りと本当の利回りとの差は小さくなります。ただし、長期案件ほど貸し倒れのリスクは高くなりますので注意してください。
また、maneoとSBIソーシャルレンディングにおける差はほとんどありませんでした。ただし、maneoの方が案件数が多く「案件を探す日数」が短くなるため、少しだけ有利になります。
個々の所得に応じて15~55%の税金がかかります。これによりさらに利回りが下がります。詳しくは「ソーシャルレンディングにおける源泉徴収と確定申告」を参考にしてください。
融資なので「貸し倒れ」は必ず起こります。下の表はあくまで考え方です。数値はかなり甘めに見積っています。
表面利回り | リスク | 期待利回り |
---|---|---|
5% | -0.5% | 4.5% |
6% | -0.8% | 5.2% |
7% | -1.5% | 5.5% |
8% | -2.0% | 6.0% |
(1) 案件の利回りが高いほどリスクを大きく見積もっておく。
(2) リスクが高いほど最終的な利回りは高くなる。(投資原則)
(3) リスクが高いほど予想を大きく超える損害を被る可能性が高くなる。
平均で6.0%の案件に投資していたとしても、様々なロスで5.3%ほどになってしまい、そこからリスクを考慮して4.5%ほどになり、さらに税金を20%ほど引かれて3.6%ほどになってしまいます。
極めて厳しいソーシャルレンディングの実態利回りですが、個人的には利回りを上げる工夫を積み重ねていけば最終利回り5%越えは可能だと考えています。
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