私はインタビュー記事が大好きです。経営者やアスリートのインタビュー記事を読むとワクワクしますし、新しい気付きを得られることも多々あります。ただし、投資という分野においては、インタビュー記事が「害」になる可能性が大いにあります。
(1) 投資とは収益期待値を算出する競技である
(2) 期待値を歪める要素は損失を生み出す
ということです。インタビュー記事を読んで「生い立ちを知ること」「夢や理念を知ること」「強みを知ること」「計画を知ること」は期待値に影響を与えません。あくまで現実に起きていることをベースに考えなければいけません。
要するに「インタビューを読むと実態よりも過大評価してしまう」ということです。
不幸な境遇の人に肩入れしたくなったり、堅実な人より大きな夢を持った人を好きになってしまうのと同じです。
「採用面接の評価と採用後のパフォーマンスの相関はゼロに近い」というのは有名な話です。つまり、対話により情報を得たところで、相手の人格や能力を判断することは全くできないのです。
定性情報とは「数値化の難しい情報」を指します。商品Aと商品Bの価格は定量情報で、どちらが美味しいかという自分の判断(感覚)は定性情報です。
投資の神様と呼ばれる「ウォーレン・バフェット氏」や「ピーター・リンチ氏」は、定性情報を判断する力に極めて優れています。感覚的に「素晴らしいもの」を判断できるのです。
もちろんiPhoneの生みの親である「スティーブ・ジョブス氏」もそうです。
私たちの定性情報判断力が優れていれば、彼らと同様にすでに大金持ちになっているはずです。
私の知人でも20年以上中古車が大好きで、趣味で始めたはずの中古車販売が大繁盛している人がいます。彼に繁盛の理由を聞いたところ「眺めているだけで売れる車が分かるんだよね」と言います。定性情報の判断が極めて優れている例です。
私たち「普通の人」が定性情報で損をしないためには、「自分は定性情報の分析能力が低い」と認めてしまうことが大事です。これにより2つの良い影響を得られます。
(1) 定性情報が判断を歪めることが無くなる
(2) 低いと認めることで定性情報判断力を鍛えるスタート地点に立てる
私は定性情報判断力(センス)を高めることこそが、ビジネスや投資において最も大事なことだと考えています。
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