上場企業への融資ファンドを得意とするFunds(ファンズ)の2022年5月期決算情報を分析します。10億円以上の赤字を出していますが運営に問題はないのでしょうか。
期 | 決算期 | 発表日 | 純利益 | 利益剰余金 | 株主資本 |
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2 | 2018年3月期 | 2018年08月13日 | -0.77億円 | -0.88億円 | 2.37億円 |
3 | 2019年3月期 | 2020年02月27日 | -1.61億円 | -2.50億円 | 0.76億円 |
4 | 2020年3月期 | 2020年10月23日 | -3.35億円 | -5.85億円 | 4.10億円 |
5 | 2021年3月期 | 2021年08月25日 | -4.49億円 | -10.35億円 | 16.69億円 |
6 | 2021年5月期 | 2021年12月13日 | -1.08億円 | -11.44億円 | 21.05億円 |
7 | 2022年5月期 | 2022年08月29日 | -10.21億円 | -21.65億円 | 12.91億円 |
ベンチャーとはいえ恐ろしい決算内容です。
発表日 | 2023年3月14日 |
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調達額 | 約36億円(約34億円が第三者割当増資、約2億円が融資) |
前期10億円の大赤字かつ累計損失21億円という恐ろしい決算内容でしたが、約36億円の大型資金調達により当面の不安は無くなりました。
本当にベンチャーキャピタル界隈に愛されている会社だと思います。
また、フィンテック企業に対する注目度の高さも伺えます。
余談ですが、Fundsの累計調達額約68億円に対して、CREALの上場時時価総額は約80億円(初値ベース)でした。
安定して10億円以上の募集を行うようになっています。
COZUCHIやクラウドバンクの半分程度、バンカーズと同程度の募集ペースです。
貸付先に関しては今までと同様に不動産系の上場企業が中心となっています。
ついついFundsの将来性(株式投資としての価値)を考えてしまいますが、ソーシャルレンディング投資家にとって大切なのは償還までしっかりと運営できるだけの資金力の有無です。
その点においては株主資本が47億円(13+34)ほどあるので心配ありません。
評価 | A | Funds(ファンズ)の公式ホームページ |
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