1年2ヶ月前の記事「TSON FUNDINGを再チェック!ファンド募集の急増による危険はないのか?」で、
業績は好調とは言えません。不動産クラファンの分配金負担が重くなっており、当期以降の黒字達成に不安を感じます。
と書きましたが、さらなる不安材料が表面化してしまいました。
その内容は2023年6月期の決算に対して、監査法人コスモスから「監査意見不表明」を出されたことです。
無限定適正意見 | 全ての重要な点において適正 |
---|---|
限定付適正意見 | 一部に不適切な点はあるが、全体としては適正 |
不適正意見 | 不適切な点があり、全体としても不適切 |
意見不表明 | 監査手続きに必要な十分な資料が入手できない場合 |
上記の4つが監査意見の種類です。
意見不表明は「財務諸表に対する意見表明ができないほど、会計記録や監査証拠が不十分な状況」で出されます。
つまり、杜撰な会計が行われていたことを意味します。
企業において「明確な数値」が公開できないことは、信頼性を大幅に低下させます。
ビジネスにおいて「金銭に関わる書類が整理されていない人」「期日を守れない人」「お金(数字)に杜撰な人」とは関わるべきではないと思います。
さすがに現時点で投資している人が大ダメージを食らう可能性は低いと思いますが、あえて新規投資を続ける理由はありません。
こちらのコメントを読んで、あらためて非上場企業運営のクラファンには気を付ける必要があると感じました。
全損を覚悟できる人以外にはおすすめできません。
もちろん上場企業運営であっても過信は禁物です。
しかも、TSONの場合は上場企業とは言っても、一般市場上場のためのスタート台として用意された「東京プロマーケット」での上場です。
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記事の内容については意見しないが、先生の記事は、やらかしてるオーナーズブックでもランキング1位だからクリック合戦が起きるほど、投資家を向かわせる力がある。
このままTSONが、投資家が納得できる説明をしない場合、次回ファンドの集まりが、どうなるのか?興味がある。