ソーシャルレンディングでは運用期間「1ヶ月~36ヵ月」の案件が出されています。有名な投資家(ブロガー)の間でも「長い案件を好む人」と「短い案件を好む人」に分かれています。ちなみに私は「長い案件派(どちらかと言えば)」です。
詳しくは「本当の利回りを計算」に書いてありますが、運用期間が短いほど実質利回りが下がります。ここでは同金利の案件で比較していますが、ソーシャルレンディング会社のコスト(審査・手続き・抵当権など)を考えると、案件自体の表面利回りにも差があるのかもしれません。
運用期間 | ロスになる利回り |
---|---|
4ヶ月 | 1.5% |
6ヶ月 | 1.0~1.2% |
12ヶ月 | 0.5~0.7% |
24ヶ月 | 0.3% |
また、投資家にとっても元本返済があるたびに次の案件を選ばなければいけないため、手間が増えてしまいます。手間が増えるほど「新規案件の投資可否にかける調査時間が短くなり判断力が低下する」というリスクもあります。
理由1 | 経営状態が悪い会社だと、1~2年後の状況は予想できないが、数ヵ月後の返済能力であれば判断することができる。 |
---|---|
理由2 | 借り手が詐欺師だった場合、運用期間を長めにするのが定石(ポンジがしやすい)。フェイクとして短期間案件を織り交ぜてくるので注意が必要。 |
ビジネスローン大手の「ビジネクスト(創業2001年)」と「三鷹産業(創業1972年)」を参考にしてみます。
会社 | 担保有無 | 返済方式 | 最長返済期間 | 金利 |
---|---|---|---|---|
ビジネクスト | なし | 元金一括 | 1年 | 8.0~15.0% |
三鷹産業 | なし | 元金一括 | 6ヶ月 | 6.0~15.0% |
ビジネクスト | 不動産 | 元金一括 | 1年 | 5.0~15.0% |
三鷹産業 | 不動産 | 自由返済 | 10年 | 6.0~15.0% |
不動産担保なしだと6ヶ月~12ヶ月でした。不動産担保ありだとビジネクストは1年でしたが、三鷹産業は最長10年でした。他の会社を調べても、不動産担保ローンだと長期借り入れが可能なところが多くありました。
「担保なし&短期間&高利回り」の案件を狙うには貸金業における高度な判断力と迅速な対応が必要になります。貸し倒れが直接的な損失になるビジネスローン会社であればよいのですが、ソーシャルレンディングという仕組みとの相性はよくありません。
個人的には「不動産担保あり&中期間&中利回り」の案件を狙っていくのが、ソーシャルレンディングの王道だと考えています。目安としては下記の表を参考にしてください。
2年間 | 信頼性の高いソーシャルレンディング会社が余力の大きな担保案件を出した場合にのみ投資する。 |
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1年間 | 信頼できるソーシャルレンディング会社がLTV80%以下の担保案件を出した場合に投資。基本的にはこのあたりを狙う。 |
6ヶ月 | 良い案件が見つからなそうな時期であれば、間を置くために利用。担保は必須。 |
3ヶ月 | ほぼ使わない。よほど好条件であれば検討。 |
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