最も大きな理由は「複利の力を活かすため」です。
利回り | 年数 | 元金 | 最終資産 | 利益 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
5% | 20年 | 300万円 | 796万円 | 496万円 | 2.65倍 |
7% | 20年 | 300万円 | 1,161万円 | 861万円 | 3.87倍 |
10% | 20年 | 300万円 | 2,018万円 | 1,718万円 | 6.72倍 |
上の表は利回りと利益の関係を表しています。高利回り(10%)の結果に目を奪われてしまいますが、重要なのは5%でも2.65倍になるという点です。
実際に投資で496万円も稼げる人間はほとんどいません。
資産運用シミュレーターを使うとよく分かりますが、利回り5%でも複利の力を活かせばとてつもない資産を築くことができるのです。
利回りを考える際に見逃しがちなポイントは「高利回りを求めて大きなダメージを負ってしまえば複利の力を活かせる権利はほぼ無くなる」という点です。損をすればするほど取り返すために高利回り案件を狙ってしまうため、複利の力を二度と活かせなくなってしまうのです。
本質的にリスクとリターンの相関関係にあります。それを踏まえたうえで考えると、ソーシャルレンディングにおける5%は決してローリスクではありません。期待値で考えれば「株式投資」「J-REIT」と大して変わりません。
優れた投資商品と言われている「個人向け国債・10年物」が表面利率0.09%であることからも、私たちがどれだけ大きなリスクを取っているかが分かります。
10%以上の案件はジャンク債(ガラクタ)と同様に極めて危険なものです。
やはり、高利回り案件というのは気になるものです。10%越えの案件は投資家たちの議論の対象となりますが、私はそういった議論に加わる必要はないと考えています。
それらの案件で得をしようが損をしようが結果論(運)に過ぎないためです。自分の才覚を証明するために、豊かな将来を奪ってしまうリスクを負う必要はありません。
また、案件選択以上に注意したいのがソーシャルレンディング事業者の選択です。みんなのクレジットやラッキーバンクのような事業者で大きく投資してしまえば、全てが無意味になってしまいます。
最終的な利回りを決めるのは「表面利回り」「延滞被弾率」「弁済率」です。
5%を選ぶのも、7%を選ぶのも、10%を選ぶのも戦略次第です。
ただし、高利回り案件で担保が固い案件は少ないためリスク(損益の幅)が高くなってしまうことは否めません。以下にシミュレーションを並べてみましたので、自分の狙うラインをしっかりイメージしてください。
表面利回り | 延滞被弾率 | 弁済率 | 最終利回り |
---|---|---|---|
5% | 1% | 95% | 4.93% |
5% | 2% | 50% | 3.95% |
5% | 2% | 90% | 4.75% |
5% | 3% | 80% | 4.33% |
5% | 5% | 90% | 4.38% |
表面利回り | 延滞被弾率 | 弁済率 | 最終利回り |
---|---|---|---|
7% | 5% | 50% | 4.33% |
7% | 5% | 70% | 5.33% |
7% | 5% | 80% | 5.83% |
7% | 5% | 90% | 6.33% |
7% | 10% | 50% | 1.65% |
7% | 10% | 80% | 4.65% |
7% | 10% | 90% | 5.65% |
表面利回り | 延滞被弾率 | 弁済率 | 最終利回り |
---|---|---|---|
10% | 5% | 50% | 7.25% |
10% | 10% | 50% | 4.50% |
10% | 15% | 50% | 1.75% |
10% | 15% | 60% | 3.25% |
10% | 15% | 70% | 4.75% |
10% | 15% | 80% | 6.25% |
10% | 20% | 20% | ▲7.00% |
※延滞被弾率は金額ベースです。
※期間ロス、税金は計算に入れません。
※平均半年で被弾したものとします。
1 | 運営者とスタッフの紹介 |
---|---|
2 | 情報共有・問い合わせ |
3 | [方針] 安全性重視 |
4 | [方針] 記事を書く指針 |
5 | [方針] 事業者と会わない |
6 | [方針] 文句は書きません |
7 | トラブルにあったときの相談・連絡先一覧 |
そうなんですよ。
SLは7~10%が当たり前みたいに思われてて、感覚が狂ってきてる。