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事業失敗を避ける!ソーシャルレンディングや不動産クラファンは詐欺以外も要注意

投稿日:2022年5月10日 | 執筆:カナメ先生
事業失敗

前回の記事「不動産クラファンの詐欺を見極める方法」に対するコメントで「事業失敗からの逃げ切りを避ける方法も知りたい」というリクエストがありました。

私なりの見解を書かせていただきます。

まずは「詐欺」と「事業失敗による逃げ切り」の違いを知る

ソーシャルレンディングにおいては「トラストレンディング」と「みんなのクレジット」は詐欺だと考えています。「グリーンインフラレンディング」と「maneoマーケット」は事業失敗だと考えています。

その違いは「計画性」と「悪意」です。

事業失敗のケースでも結局は償還を引き伸ばすために、情報改ざんや嘘などの詐欺的行為をしてしまうことが多いです。

どちらにせよ投資家が大きな被害を受けることには変わりませんが、2つをしっかりと区別して考えることは運営者の信用分析において重要になります。

事業に失敗してしまう人の9つの特徴

普通に事業失敗してしまう経営者も、詐欺師に騙されて事業失敗してしまう経営者も同じ括りとしています。

① 能力の不足している人
基礎力の高さは経営における重要な要素です。
学歴や経歴から総合的かつ客観的に判断してください。

② 身の丈に合わない成果を求める人
各自の能力に適した事業のサイズ感があります。
身の丈に合わない成果を求める人は失敗確率が跳ね上がります。

③ コンプレックスが大きい人
コンプレックスが大きい人ほどなりふり構わず名声(売上や規模)を求める傾向にあります。最終的には破綻しやすいので注意しましょう。

④ 危うい価値観を持つ人
優秀な人の中にも「儲かればよい」「モラルに反していても法律に反していないのだから利用しないほうがおかしい」と考える人は多くいます。育った環境、経歴、周りの人間から判断してください。

⑤ 経験が少ない人
一人前になるには10年以上の経験が必要です。
経営や起業の経験が少ない人には注意してください。

⑥ 倒産歴のある人
事業失敗自体は経験値と捉えることもできますが、他者に大きな迷惑をかけるような倒産の仕方(債務未払いなど)をした人には注意が必要です。

⑦ 美味しい話があると考えている人
これだけ情報格差が小さくなった世界で「自分だけが知っている美味しい情報がある」と考えている人は経営に向いていません。

⑧ 利益よりも売上を重視している人
スタートアップなら売上(規模)を重視する戦略も分かりますが、一般企業(起業)において売上を重視している経営者には不安を感じます。

⑨ 二者択一の考え方しか出来ない人
全ての物事はトレードオフの関係にあります。
二者択一の安直な考え方しか出来ない人は失敗の確率が高くなります。

カナメ先生の本音

9つの特徴を上げてみましたが、一般論の域を出ないというのが本音です。

・株式投資歴 21年
・法人経営歴 16年
・ソーシャルレンディング歴 5年
・新築アパート開発 3年

上記は私の経験年数です。事業、社員、取引先、株式銘柄、ソーシャルレンディング、不動産などの分析にかけた時間はかなり多いほうだと自負しています。

それでも「事業失敗してしまう人」を見極めるのは非常に難しいと感じています。

事業失敗に巻き込まれないための対策

「黒字が続いている上場企業運営(完全子会社含む)に限定」

手堅くいくならこの方法がベストです。

オーナーズブック
CREAL
bitREALTY
Rimple
プロパティプラス
AGクラファン
CRE Funding
J.LENDING
ジョイントアルファ
TSON FUNIDING(TOKYO PRO Market)

これらの事業者が該当します。意外と選択肢は多いです。

非上場企業が運営するファンドには、勉強のためにリスクの許容範囲内で投資していくことをおすすめします。

・事業者を分散すること
・1つの事業者内でもファンド分散を怠らないこと
・リスクの高い事業者やリスクの高いファンドほど少額に抑えること
・投資する前に事業者の信用度を自分自身で分析すること
・トラブルがあった場合は原因をしっかりと分析すること
・損得や勝ち負けではなく「投資家としての成長」に焦点を当てること

これらに注意しながら、成熟した投資家になれるように頑張りましょう。

私は上場企業系(オーナーズブックなど)を主軸にして、非上場企業系(COZUCHIなど)にも分散投資しています。

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴9年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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一言掲示板 : 情報交換、改善希望、質問など
[1041] カナメ先生(2022-05-12 10:31:13)
> 992さん
補足ありがとうございます。
リーマンショックの影響による倒産から復活を遂げている人は多いので判断の難しいところです。人物分析の苦手な方は避けたほうが無難だと思います。
[1039] カナメ先生(2022-05-12 10:18:04)
> 979さん

979さんが意図するものとズレてしまっていたら申し訳ありません。

モラル、立場、実力のある経営者であればクラファン事業が上手くいかない場合でもユーザーのダメージを最小限に抑えようとするはずです。

ネクストシフトファンドやクラウドリアルティは早い段階で募集停止しています。

クラファン投資ではそのような経営者が運営するサービスを選ぶ必要があります。
詐欺が確定しなければよいと考えている人には要注意です。

[992] no name(2022-05-10 22:02:35)
TSONの実質オーナー、深川堅治氏は東新住建の創業者
一度この会社をパンクさせてますね
それを経験値と捉えるかは投資家次第
[979] no name(2022-05-10 18:55:51)
記事ありがとうございます。
ソーシャルレンディングやクラファンの事業がうまくいかなくなったとき
営業者の目指していそうなゴールが「投資、事業の失敗」と思います。
個々のファンドは投資の失敗として精算し、
会社は単なる事業の失敗として精算する。
詐欺が確定すれば有罪ですが、事業や投資の失敗なら経営者は健全に再スタートを図れますからね。
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