さらにmaneoで募集したセレクトファンドの遅延も合わせると約15.4%です。
不動産担保があるとはいえ、非常に心配な数値です。
ファンド名 | カリフォルニアローンファンド |
---|---|
対象号 |
57号~59号、
62号~63号、
67号、
71号、
79号 80号、 83号、 85号、 90号、 94号、 96号 |
利回り | 9.0~10.0% |
貸付実行日 | 2017年7月11日~2017年12月21日 |
最終返済日 | 2018年11月5日 |
遅延本数 | 14本 |
遅延総額 | 247,160,000円 |
担保 | 第1順位(予定評価額:約5億6,200万円) |
借手 | 米国向け不動産融資事業者 A社 |
経緯 | 「大型の戸建て住宅を仕入れ、工事申請許可を取得した後、工事費を支払う開発事業」を行う現地不動産事業者に対して融資を行う事業者A社向けの融資。 この度、当初計画した期間内での改修工事が終了できず、期日どおりの返済が行われませんでした。 |
回収見込み | 事業者A社からガイアファンディング社に対して「現地不動産事業者は改修工事の残分を引き続き実施していること、完成後の売却活動で回収をした資金により返済を行う」との報告がありました。 |
「ガイアファンディングの遅延=開発許可が下りない」というイメージでしたが、今回は「工事が終了していない」とのことでした。工事の問題であればお金と時間さえあれば完了するはずですので、前回の遅延よりはまだ良い方だと言えます。
さらに今回の遅延ファンドには第1順位の不動産担保があります。予定評価額も約5億6,200万円と十分です。ただ、同時期に遅延が続くと「何か落とし穴があるのでは?」と不安になってしまいます。
遅延したファンドはノンリコースローン(責任財産限定特約付貸付融資)なのだと思います。そうでなければ最終融資先の不動産事業者の返済に関係なく、A社が返済を続ける義務があるためです。ノンリコースローンは重要な要素なので、契約時のPDFだけでなく、ページ内にも記載して欲しいものです。
融資残高における遅延率は下記の通りです。
事業者 | 遅延率 | 備考 |
---|---|---|
SBISL | 約5.3% | バイヤーズローン遅延発生時点。9割以上回収済み。 |
maneo | 7.1% | 不動産担保ローンが大半。太陽光でも発生。 |
ガイアF | 12.8% | 回収見込み不明。不動産担保がある。 |
キャッシュフローF | 35.9% | 担保が店内設備なので非常に厳しい。 |
遅延率35.9%のキャッシュフローファイナンスよりはマシなものの、遅延率12.8%はなかなかの高水準です。
私個人の判断としては投資できない状況ですが、SBISLやmaneoに比べて高利回り(ハイリスク・ハイリターン)を特徴とした事業者なので仕方ない部分もあります。
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