Aさん | 詐欺会社Sに300万円を投資。年利20%の契約。 |
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詐欺会社S | Aさんに配当金を月5万円を払い続ける。 |
Bさん | 年利20%で詐欺会社Sに300万円を投資。年利20%の契約。 |
詐欺会社S | AさんとBさんに配当金を月5万円(2人で10万円)を払い続ける。 |
Cさん | 年利20%で詐欺会社Sに300万円を投資。年利20%の契約。 |
詐欺会社S | AさんとBさんとCさんに配当金を月5万円(3人で10万円)を払い続ける。 |
このようにしていけば、いつか詐欺会社Sの資金が尽きることは一目瞭然です。ただし、新規の投資家が増え続ければ配当金を払い続けることができます。
詐欺会社Sは「自社の資金残高が最高になった瞬間」や「逮捕される直前」を見計らって計画倒産します。もちろん、預かった資金は「返済できない」ことにします。これがポンジ・スキームの手口です。
一般企業における自転車操業とポンジ・スキームは、起きている事象としてはほぼ同じものです。違いは「明確な悪意があるか」でしかありません。
自転車操業の中で精一杯頑張っている経営者さんの気持ちは分かりますが、他者(投資家や銀行など)に迷惑をかけるのは絶対にダメです。
国内では、安愚楽牧場(被害額・226億円)、MRIインターナショナル(被害額・世界1365億円)、ワイン投資のヴァンネット(被害額・40億円)などが有名です。
世界的に見ると、2016年に中国の大手ソーシャルレンディング企業「e租宝(Ezubao)」が1兆円近くの被害を出し大騒ぎになりました。国内ソーシャルレンディング業界では2018年に「みんなのクレジット」が31億円の被害を出しています。
近年では仮想通貨(ビットコイン)の普及により世界各国のHYIP(ハイプ)への投資が流行しています。しかし、HYIPの9割以上が3ヶ月と持たずに消息を絶っています。HYIPは詐欺です。くれぐれも投資しないように注意してください。
なんと、「ポンジ・スキーム」という名前のボードゲームがあるのです。その名の通り、プレイヤーは詐欺師になり、もっとも多くのお金を手に入れたプレイヤーが勝利します。詐欺被害に遭わないために、ボードゲームで敵(詐欺師)の思考を学ぶのも良い方法だと思います。
1 | 根抵当権 |
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2 | メザニンローン |
3 | ポンジ・スキーム |
4 | インカムゲイン |
5 | 元本一括返済 |
6 | エクイティ投資家 |
7 | オルタナティブ投資 |