昨年(2018年)はSBIソーシャルレンディングのテレビCMが開始され、ソーシャルレンディングの知名度が上がった年となりましたが、同時に様々なトラブル(延滞・貸し倒れなど)が発生しました。
従来のソーシャルレンディング投資家はもちろんのこと、新規投資家の方にはくれぐれも安全性の高い投資を心掛けていただきたいと思います。その際に気をつける点は何と言っても「事業者リスク」です。事業者リスクさえ避ければ大損をする可能性は極めて低くなります。
SBIソーシャルレンディング | 国内最大のオンライン金融グループが運営。十分に高い利回り(6.5~9.0%程度)も人気の要因。 | |
オーナーズブック | 上場企業が運営。利回り4.0~5.5%。プロ評価の不動産担保付き案件なので人気が高い。 |
この2社が中心になります。私も余裕資金の50%以上はSBIソーシャルレンディングに投資しています。オーナーズブックは事業者の信頼性に加えて、安全性を重視したファンド(案件)を提供している点が特徴です。
クラウドバンク | 2013年にサービスを開始してから2度の行政処分を乗り越えた事業者。証券会社が運営。利回りは6.2~7.0%。 | |
LCレンディング | 親会社(上場企業)の保証付きファンドが人気。利回り5.3~6.3%。JASDAQ企業の社債を購入する感覚。 | |
CREAL | サービス開始から間もないが信頼性は高い。利回り4.0~5.0%程度。情報公開量が多いので安心感が高い。 |
SBISLやオーナーズブックに比べると不安な点もありますが、ソーシャルレンディング業界の中では信頼性上位の3社です。
各社とも魅力的な特徴があるので私は3社とも利用しています。
昨年(2018年)は高利回りを特徴とした事業者が次々にトラブルを起こしたため、基本的には「利回りよりも安全性を重視してもらいたい」と考えています。しかし、「少しでも高利回りを狙いたい」という気持ちも分かります。
そこで、高利回り事業者の中から「ココなら投資できる」という事業者を紹介します。実際に私も利用しています。逆に考えれば「大手が安全性をアピールしている中で、高利回り案件を提供するために頑張っている事業者」とも言えます。
クラウドクレジット | SBI、三菱UFJのグループ企業が出資。海外案件を扱っており、利回り10%を超えるファンドもある。 | |
FANTAS | 利回り10%の空き家再生ファンドを提供。運営会社の規模も大きく、高利回りを狙うのであれば最有力。 | |
LENDEX | 9%の不動産担保付きファンドを提供。運営会社の規模は小さいが誠実な運営で信頼を集めてきた。 |
クラウドクレジットとFANTASは事業者規模としてはクラウドバンクやCREALに負けていません。つまり、事業者としての信頼度は業界トップクラスです。
LENDEXは事業者規模は小さいのですが、募集額の小ささが信頼の要因になっています。なぜかというと、詐欺まがいのトラブルを起こした事業者は短期間に数十億円の資金を集めてからトラブルを起こしているためです。
「小規模な運営会社×過剰な募集ペース」は明確な危険信号です。
LENDEXに対しては「この程度の募集ペースで事業が存続できるのかな?」と要らぬ心配をしてしまいますが、地味で堅実な運営を続けている事業者だからこそ頑張ってもらいたいと応援しています。
クラウドリース | 利回り10~12%。資金需要はあるが資金調達が困難な企業(パチンコ店など)への融資ファンド。 | |
トラストレンディング | 公共事業への投資が特徴の事業者。2018年12月に1ヶ月間の業務停止命令(行政処分)を受ける。 |
利回り10%以上の案件を中心としている事業者の中で残っている数少ない事業者です。トラストレンディングに関しては行政処分を受けたばかりなので数ヶ月は様子見です。
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