法人向けファンドの貸し倒れが確定したのは国内ソーシャルレンディング業界で初の出来事です。みんなのクレジットは例外です。
本債権譲渡に伴い、SBISL不動産バイヤーズローンファンド16号、17号、18号、21号につきましては、全運用期間を通じての分配額および償還額の総額が当初出資額を上回ることが予想されます。
誠に遺憾ながら、SBISL不動産バイヤーズローンファンド19号、20号、22号につきましては、分配額と償還額の総額が当初出資額を下回ることが予想され、投資家の皆様にはお詫び申し上げます。
案件名 | 出資総額 | 償還済額 | 元本損失確定額 | 運用中残高 | 損失率 |
---|---|---|---|---|---|
16号 | 952,000,000 | 929,824,000 | ▲22,176,000 | 0 | -2.3% |
17号 | 585,000,000 | 585,000,000 | - | 0 | - |
18号 | 160,000,000 | 160,000,000 | - | 0 | - |
19号 | 311,000,000 | 136,490,000 | ▲44,510,000 | 130,000,000 | -14.3% |
20号 | 191,500,000 | 157,248,000 | ▲34,252,000 | 0 | -17.9% |
21号 | 670,000,000 | 195,300,000 | ▲24,700,000 | 450,000,000 | -3.7% |
22号 | 320,000,000 | 22,651,000 | ▲4,349,000 | 293,000,000 (延滞中2.7億) | - |
17号・18号は全額回収です。16号・21号はマイナス(元本損失)となっていますが、今までに振り込まれた分配金があるため最終的にはプラスになります。
19号、20号、22号は残念ながらマイナスが確定してしまいました。
22号に関してはまだ担保処理が済んでいないため最終的な損失額が心配です。
最終的に16~21号(22号は除く)の合計では、元本2,869,500,000円中、損失額125,638,000円で、元本損失率4.38%となりました。
私は16号に3,000,000円の投資をしています。元本損失は69,882円ですが、過去12回の分配で150,729円の利息収入を得ているため、現時点で80,846円のプラスとなりました。
11月15日に最後の分配があり、11月20日あたりに分配金詳細の連絡が来ます。
「延滞が発生したらすぐに担保の競売申立てを行いながら、他の回収手段を探っていく」というソーシャルレンディング会社が求められる当然の仕事をしたことで、SBISLに対する投資家からの評価は上がっています。
7月9日の延滞発生連絡から約4ヶ月のスピード解決でした。
途中の進捗報告メールも素晴らしかったと思います。
やはり、ソーシャルレンディング事業者と借り手に利害関係や資本関係があると、回収が上手く進まない可能性が高くなります。
グリーンインフラレンディング、ラッキーバンクなどが典型的な例です。
本来であれば容赦なく担保売却を進める場面であっても、立場が上の人や親密な人に「ちょっと待って欲しい」と頼まれれば断るのは困難です。
そういった要素を加味するとLCレンディングやSAMURAIの「上場企業の連帯保証付きファンド」も過信は禁物です。
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