対象ファンド | 延滞元本 | 借手 | 最終 貸付先 |
---|---|---|---|
1,000億円突破記念ローンファンド【第2弾】 1号~106号(79号・81号・83号を除く) |
約12億円 | C社 | CU社 |
1,100億円突破記念ローンファンド【第1弾】 1号~15号 |
約2.21億円 | C社 | CU社 |
1,100億円突破記念ローンファンド【第2弾】 1号~9号 |
約1.04億円 | C社 | CU社 |
1,100億円突破記念ローンファンド【第3弾】 1号~9号 |
約1.32億円 | C社 | CU社 |
1,100億円突破記念ローンファンド【第4弾】 1号~25号 |
約3.70億円 | C社 | CU社 |
延滞合計額は約20億円と貸付総額308億円の約6.5%にあたる恐ろしい規模です。
募集があったのは2018年2月7日~5月28日で延滞が発生したのは5月25日です。
そこで、事業者C社は、maneo社から事業者C社への融資はノンリコースローンであるものの、5月28日、6月28日、7月30日、8月28日、9月28日分のmaneo社への利息の支払いを継続しつつ、担保不動産の任意売却を試みました。
しかしながら、事業者C社は、任意売却に向けた活動の過程において、すべての担保不動産の任意売却による売却代金をもってしてもmaneo社への元利金全額を支払うことが困難であるとの認識に至り、maneo社から事業者C社への融資はノンリコースローンであることから、10月29日を期日とするmaneo社への利息の支払いを履行しない意向をmaneo社に対して示しました。
事業者C社及びmaneo社は、引き続き、担保不動産の競売・任意売却による回収に尽力してまいります。
要するに担保不動産売却による全額回収は出来ないことが判明したということです。
今後の「迅速な対応」と「納得のできる回収率」が求められます。
※ノンリコースローン = CU社からC社に返済が行われない場合、C社がmaneoに返済する責任が生じない契約。
C社はmaneo瀧本氏が代表を務めていた株式会社リクレ(旧UBIfinance株式会社)です。現在はイシコさんこと石川雅江氏が代表を務めています。イシコさんは一部の投資家から「イシコ案件は手堅い」として信頼を集めています。
ファンド名 | 貸付額 | 担保評価額 | 抵当順位 | LTV |
---|---|---|---|---|
1000億円突破記念LF 第2弾 | 12億円 | 16億円 | 1位 | 75.0% |
1100億円突破記念LF 第1弾 | 2.21億円 | 2.76億円 | 1位 | 80.1% |
1100億円突破記念LF 第2弾 | 1.04億円 | 1.30億円 | 1位 | 80.0% |
1100億円突破記念LF 第3弾 | 1.32億円 | 1.65億円 | 1位 | 80.0% |
1100億円突破記念LF 第4弾 | 3.70億円 | 4.75億円 | 1位 | 77.9% |
どのファンドも十分な担保を設定しています。
C社が「全額回収可能だと考えていた」ことからも、貸し倒れは発生しますが、かなりの金額を回収できるはずです。しかし、1,000億円突破記念ローンファンド【第2弾】の下位抵当権(5位以降)の人は非常に心配です。
・1100億円突破記念LF 第4弾 25号は延滞発覚後の5月29日に募集完了している。
・貸し付けから延滞発生までの期間が短すぎる。CU社は確信犯?
・CU社が問題ある業者だと見極められなかったこと。
・延滞が判明してから報告までに5ヶ月も経過してしまったこと。
今回は被害ゼロでした。しかし、投資する可能性は十分にありました。
調べていくにつれて、最初に話を聞いた時ほどの絶望感は無くなりました。
SBIソーシャルレンディングのSBISLバイヤーズローンファンド延滞(13.34億円)と同じような状況です。LTV約75%のSBISLバイヤーズローンファンドは約9割の元本を回収しています。
何度も書いているように、ソーシャルレンディング投資において延滞や貸し倒れは必ず発生します。大事なのは「迅速かつ誠実な対応」と「担保評価の妥当性」です。maneo本体の信頼性や回収力が試される場面です。
また、投資家はしっかりと分散しておくことが重要です。
1案件が20%の被害にあっても、20案件に分散していれば全体の1%に過ぎません。
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コメントありがとうございます。
初めてのSL投資がmaneoの不動産担保案件なのは不運だったとしか言いようがありません。今なら第7位は避けられますが、最初のうちであれば私も投資してしまったかもしれません。
私も株式投資デビュー直後に同時多発テロで大損した経験があります。ただ「投資やギャンブルは最初に儲かるとロクなことにならない」と言いますので、この経験を糧に長期的に堅実な投資が続けられることを願っています。
また、抵当順位が1位の5.2%よりも、最下位7位で少しばかり利率が高い6.8%だけで、遅延時に元本が全損になる可能性がこれほど大きくなってしまうとは…。。。と頭を抱えております。 順位が1位~5位までは半値で売却出来れば多分元本は戻ってくるのですよね…。第4弾で元本が少しでも戻ってくる事を祈るばかりです。
借り手(C社&CU社)が、第2弾も第4弾も同じ所だという事は分かっていましたが、1000億円記念突破LFという事もあり、目先の利益に目が眩み、分散投資という事を余り考えずに入れてしまいました。本当にバカだったともの凄く後悔しています。
この失敗を機にこの先絶対に危ない橋は渡らない様にしなければ…。。。
この先maneoに投資する事は自分は二度とないと思います。
長々と大変失礼いたしましたm(__)m