大手ソーシャルレンディング事業者(クラウドバンク、オーナーズブック、Funds、AGクラウドファンディング)の貸し倒れは極めて少ない状況です。
貸付先が海外事業者で不動産担保設定のないクラウドクレジットは多めです。
詳しくは「貸し倒れ率(デフォルト率)はどの程度なのか?」を読んでください。
貸し倒れが少ないとは言っても過信は禁物です。
まずは他の業界の貸し倒れ率を調べてみましょう。
住宅ローン | 0.2%~0.4% |
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銀行系ビジネスローン | 2.0%~3.0% |
消費者金融 | 5.0%~10.0% |
「ソーシャルレンディングと銀行系ビジネスローンのどちらが貸し倒れ率が高くなるか?」については分かりません。
ソーシャルレンディング業界が今まで積み上げてきた実績を考慮して、ソーシャルレンディングの貸し倒れ率は1.0~1.5%程度を想定しておきましょう。
しっかり分散投資をすれば年間収支でマイナスになる可能性はほとんど無いといった程度のリスクです。
私も年間でマイナスになったことは一度もありません。
具体的には「1000案件に投資すれば15件が貸し倒れを起こす」ということです。
1,000万円を期待利回り6.0%のファンドで投資した場合は以下のようになります。
元本 | 1,000万円 |
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金利収入 | 59.1万円 |
貸倒損失 | 15.0万円 |
年間損益 | 44.1万円 |
ただし、これはあくまで「しっかりと分散投資をした場合」です。
投資するファンド数が少ない場合は、元本割れする確率が高くなります。
基本編の「最適な分散投資のやり方」を参考にして安全に投資してください。
ファンド単位の貸し倒れ損失はコントロールしやすいのですが、ソーシャルレンディング事業者単位のトラブルは絶対に避けなければいけません。
事業者 | 貸し倒れ・延滞 | 発生時期 | 記事 |
---|---|---|---|
ラッキーバンク | 約33億円の貸し倒れ | 2018年 | 記事 |
みんなのクレジット | 約31億円の貸し倒れ | 2017年 | 記事 |
グリーンインフラレンディング | 約127億円の延滞中 | 2018年 | 記事 |
クラウドリース | 約55億円の延滞中 | 2019年 | 記事 |
トラストレンディング | 約52億円の延滞中 | 2018年 | 記事 |
ガイアファンディング | 約40億円の延滞中 | 2018年 | 記事 |
キャッシュフローファイナンス | 約8.9億円の延滞中 | 2018年 | 記事 |
アメリカンファンディング | 約2.3億円の延滞中 | 2019年 | 記事 |
これらの事業者は上場系ソーシャルレンディング事業者(オーナーズブックなど)と比較すると、信頼性が低いことは一目瞭然でした。
自分の判断力を過信せず大手事業者を中心に投資することを強くおすすめします。
出来るだけ格付けランキング上位の事業者を選んでください。
1 | 利益が明確である |
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2 | 利回りが高い |
3 | 安全性が高い |
4 | 少額から投資できる |
5 | 資金の拘束が小さい |
6 | 投資初心者でも勝てる |
7 | 計画が立てやすい |
8 | 時間と手間がかからない |
9 | 毎月の金利収入が楽しみ |