TECROWD(テクラウド)の運営会社であるTECRA株式会社の2021年10月期決算情報を解説します。
純損失9,135万円、株主資本1.94億円とあまり芳しくない状況です。
決算末日 | 発表日 | 純利益 | 利益剰余金 | 株主資本 | 総資産 | 資本比率 |
---|---|---|---|---|---|---|
13期 2017年10月31日 | 2019年3月25日 | 8,686 | -965 | 6,294 | 60,627 | 10.4% |
14期 2018年10月31日 | 2019年3月26日 | 2,756 | 1,791 | 9,051 | 104,952 | 8.6% |
15期 2019年10月31日 | 2020年2月26日 | 11,536 | 10,796 | 18,956 | 240,260 | 7.9% |
16期 2020年10月31日 | 2021年3月02日 | 297 | 7,956 | 26,616 | 187,281 | 14.2% |
17期 2021年10月31日 | - | -9,135 | 771 | 19,431 | 292,812 | 6.6% |
利益剰余金とは企業が積み上げてきた利益(内部留保)の総額です。
第17期にして771万円というのは非常に悲しい数値と言えます。
特に前期の-9,135万円が大きな痛手です。
新型コロナやロシア軍事侵攻の影響が大きいのでしょうか。
2021年10月期は決算公示は行われていませんでしたが、契約成立前交付書面で確認することができました。ログイン無しで見ることができます。
過去4期の決算が公示されていただけに少し気になるところです。
せめて公式サイトには掲載してもらいたいところです。
TECRA社の自己資本比率は6.6%です。
自己資本比率の低さは不動産クラファン事業者の特徴とも言えます。
CREALの13.5%(2022年6月)、TRIAD社の5.1%(2022年2月)と比較しても、目立って低いわけではありません。
ただし、前期損失が9,135万円だったことを考えると、株主資本1.94億円はやや心もとない水準と言えます。
TECROWD自体は「高利回りかつユニークなファンドを提供してくれる好きな事業者」ですが、懸念材料を見て見ぬふりはできません。
TECROWDへの投資額が大きくなっている方は、2022年10月期の決算情報を確認してから追加投資の判断をすることをおすすめします。
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