2019年3月8日、エーアイトラスト社に対して、第二種金融商品取引業の登録取り消し+業務改善命令の行政処分が下されました。
その理由については以下の4点です。
(1) 高速道路ファンドにおいて大手ゼネコンJVから発注を受けていない。
(2) 公共事業コンサルティングファンドにおいてB社が依頼を受けた事業者は「除染ファンド」「高速道路ファンド」の借入人A社である。
(3) 燃料卸売ファンドにおいて誤解を生じさせる表記をしている。
(4) 少なくとも約15億8千万円が山本幸雄取締役に流出している。
嘘の説明で募集をしていた事はもちろん、政府の信頼度を悪用していたという事で、第二種金融商品取引業の登録取り消しは当然の処分だと思います。
運用額 | 現延滞額 |
---|---|
5,181,231,809円 | 3,700,000,000円 |
案件名 | 処分内容 | 事業の実在性 | 合計募集額 | 運用状況 |
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大型船舶建造ファンド | - | 船舶の建造が行われている。 | 約9億円 | 運用中 |
大型重機ファンド | - | 大型重機が発注されている。 | 約1億円 | 運用中 |
船舶艤装品ファンド | - | 船舶の建造が行われている。 | 約5億円 | 運用中 |
債権買取ファンド | - | 事業が行われている。 | 約4億円 | 延滞中 |
IoT実証実験ファンド | 虚偽の表示(2018/12/14付 行政処分) | 大手企業との提携に関する合意は無かった。IoT実証実験は行われている。 | 約3億円 | 延滞中 |
燃料卸売ファンド | 誤解を生ぜしめるべき表示(2019/03/08付 行政処分) | 年間売上30億円の確証は無かった。燃料卸売事業は行われている。 | 約5億円 | 延滞中 |
高速道路工事ファンド | 虚偽の表示(2019/03/08付 行政処分) | 何れの高速道路工事も行われていない。 | 約16億円 | 支払停止中 |
公共事業コンサルファンド | 虚偽の表示(2019/03/08付 行政処分) | コンサルティング業務が行われていない。 | 約3億円 | 支払停止中 |
除染事業ファンド | 虚偽の表示(2018/12/14付 行政処分) | 除染事業が行われていない。 | 約6億円 | 支払停止中 |
今後、トラストレンディングの新たな情報が入り次第こちらのページに掲載していきます。
必ず起きるのですから、遅延が起きた時に事業者がどのように対処するかという点はソーシャルレンディングにおいて最も注視するべき重要なポイントです。
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