延滞7ファンド全体の回収率は94.2%で、利息分配金を含めると97.9%となります。
実質的な損失は2.1%です。
しかも、上の表は延滞したファンドを抜き出したものなので、オーダーメード型ファンドの償還済み元本に対するデフォルト率は0.43%になります。
項目 | 金額 |
---|---|
オーダーメード型ファンドの償還済み元本 | 432.3億円 |
バイヤーズローンファンドの償還済み元本 | 86.2億円 |
デフォルトした貸付元本 | 1.8億円 |
匿名化解除となり融資先が分かるようになった今であればバイヤーズローン16~22号に投資することは避けられたのでしょうか?その可能性について考察してみます。
ファンド名 | 募集開始 | 備考 |
---|---|---|
16号 | 2017年09月12日 | 融資割合73.7%・抵当権第1順位 |
17号 | 2017年10月11日 | 融資割合74.7% |
18号 | 2017年11月13日 | 融資割合70.5% |
19号 | 2017年12月11日 | 融資割合75.8% |
20号 | 2018年01月17日 | 融資割合79.8% |
21号 | 2018年03月22日 | 融資割合65.5% |
22号 | 2018年04月21日 | 融資割合73.0% |
2017年9月時点で、トウキョウ運河(融資先)の代表である佐藤哲也氏がスマートデイズの元代表(2015年7月まで)であることは分かると思います。問題発覚以前のスマートデイズは売上316億円を誇る企業であったため、信頼性アップと評価していたかもしれません。
2018年1月22日にTSR(東京商工リサーチ)がスマートデイズの問題を報じているので、21号以降に投資する可能性は低くなります。
しかし、全案件をそこまで深く調査&モニタリングすることは極めて困難です。しかも、WEBサイト運営者が調査結果を公開しようにも、投資家限定情報なので公開することはできません。
匿名化解除により投資家がとれる選択肢は増えました。
いくつかの選択肢を解説します。
匿名化解除前と同じようにSBISLを信じて投資をします。これが最も現実的で簡単な選択肢です。一定確率のデフォルトを受け入れつつ、全体でのプラスを期待します。匿名化解除前に比べると分散投資がしやすくなっています。
時間をかけて丁寧に調査を行えばリスクを減らすことができるかもしれません。大きな資金を投資していて、なおかつ調査能力が高い人に向いています。投資家として理想的な姿勢です。ただし、かけた時間がリターンに繋がるとは限りません。
仲間を集めてクローズドな調査グループを作ります。LINEグループでもサロンでも構いません。優秀な調査員に対して何らかの金銭的インセンティブが生じるように設計しないと続かないと思います。
評価 | 休止 | SBIソーシャルレンディングの公式ホームページ |
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