自分の投資するファンドがどのタイプに分類されるのか、しっかり認識できるようになりましょう。
「この会社であれば責任をもって返してくれる」という目論見で投資(融資)するケースです。借手の信頼性が返済根拠です。
上場企業に融資できる「Funds」、実績ある海外の金融事業者に融資できる「クラウドクレジット」などが該当します。
ソーシャルレンディング投資家が借手の信頼度をチェックできるように借手の公開情報が多くなる傾向にあります。借手が上場企業であれば監査法人が入っているので情報自体の信頼度も高くなります。
上場企業以外だと借手の信用度を判断するのが難しくなります。
「このプロジェクトであれば成功する」という目論見で投資(融資)するケースです。プロジェクトが生み出す利益を返済根拠としており、完成後の売却やリファイナンス(銀行借入)により返済します。
具体的には「ホテル開発や太陽光発電開発」などが該当します。
ソーシャルレンディング事業者はプロジェクトの魅力やプロジェクト執行者の実績をアピールします。借手の多くはLLC(合同会社)であり、担保も保証も限定されてしまうため、プロジェクトが失敗した場合の完済は期待できません。
リスクと利回りの両方が高くなることが特徴です。
「この不動産を担保にいれるなら心配ない」という目論見で投資(融資)するケースです。延滞が発生した場合には担保から回収することが可能です。
不動産査定に定評のある「オーナーズブック」、東証スタンダード上場企業が運営する「J.LENDING」などが該当します。
適切な不動産担保の設定は返済確率にも大きな影響を与えます。借手は不動産を手放す損失のほうが大きいため、必死で返済することを選びます。
担保査定だけでなく抵当権の順位にも注意してください。
個人的には「利回りと安全性」のバランスが最もよいタイプだと考えています。
ただし、過去にはソーシャルレンディング事業者の査定の甘さを狙った事件も発生しているため過信は禁物です。
厳密には不動産クラウドファンディングはソーシャルレンディングとは別物です。
ソーシャルレンディングは「共同で他者に融資する仕組み」ですが、不動産クラウドファンディングは「共同で不動産に出資する仕組み」です。
不動産クラウドファンディングでは多くの場合、事業者が10~30%の劣後出資を行い、投資家のリスクを下げています。
両方ともクラウドファンディング(不動産投資型と融資型)であり、リターンとリスクのバランスが近いことから同じ括りで紹介されることが多くなっています。
※当サイトでもそのようにしています。
事業者としては
などが該当します。
賛同していただきありがとうございます。
プロジェクトファイナンスだと考えると、リターンやリスクが適切に判断しやすくなります。