オーナーズブックで延滞している「大阪市中央区ホテル素地第1号第1回」の第7報が出ました。
ファンド名 | 大阪市中央区ホテル素地第1号第1回 |
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利回り | 5.0% |
運用期間 | 19ヶ月 |
投資実行日 | 2019年9月26日 |
最終弁済日 | 2021年3月31日(当初予定) |
募集総額 | 7.5億円 |
運用タイプ | 貸付(シニアローン) |
LTV | 68.2%(当初評価額:11億円) |
・担保の所在地は大阪市中央区日本橋(抵当権第一順位)
・評価額はホテル素地として外部専門家査定額を参考に査定
・総合不動産会社AAの連帯保証あり
以降の活動状況についてご報告させていただきます。
営業者であるロードスターファンディング株式会社は、継続して不動産保有会社AYの任意売却活動のサポートをしています。具体的には、①新たな売却見込み先の発掘、②売却見込み先へ改めてのアプローチ、③有力先に関しては訪問による重ねての営業、等です。
また、営業者は、保証人へ保証履行の請求も引き続き行っており、①資産負債内容の精査、②現金化の可能性のある資産の処分に向けての具体策の検討、等を行っています。
今後、本借入人からの元本及び利息の支払い等に関して進捗があり次第、本案件に投資いただきました投資家の皆さまにご報告申し上げるとともに、本件貸付の回収が完了しましたらホームページでも併せてご報告申し上げます。
当社は適切な情報開示に努めてまいる所存です。大変恐縮ですが、直接お問い合わせをいただきましても、皆さまに公表している以上のご回答はできかねますこと、予めご了承のほどお願い申し上げます。
気になるのは売却価格です。元本償還のための最小価格~貸付先の希望価格のどのあたりで交渉しているのか気になります。
具体的な進捗と計画を知りたいところです。
報告と呼ぶにはあまりにも大雑把な内容です。
詳細情報を公開することで回収に悪影響を与えるのであれば、その旨と理由を伝えて欲しいところですし、詳細は延滞対象者限定で公開するという方法もあります。
前回報告(6報)から42日ほど経過していますが変化がありません。
2019年09月13日 | ファンド募集開始 |
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2020年01月15日 | 国内で新型コロナ感染者が確認される |
2021年03月31日 | 最終弁済日延長の申出を受託(1年間の延長) |
2021年11月30日 | 国内でオミクロン株感染者が確認される |
2022年01月17日 | 第1報:利息の支払いが無くなった(延滞開始) |
2022年03月24日 | 第2報:弁済期日に元本全額及び利息の支払いが困難 |
2022年04月01日 | 第3報:現在の評価額は7.04億円と発表 |
2022年06月09日 | 第4報:担保不動産競売申立が受理される |
2022年06月10日 | 外国人観光客受け入れ再開 |
2022年07月11日 | 第5報:担保不動産の競売開始決定 |
2022年09月15日 | 第6報:競売申立ての取下げ |
2022年10月27日 | 第7報:回収活動の経過報告 |
・運用期間19ヶ月+延長10ヶ月+延滞9ヶ月経過中
オーナーズブック(ロードスターキャピタル)の
・優秀な不動産投資集団
・岩野達志社長の素晴らしい経歴(参考記事)
・東証プライム上場企業(運営は完全子会社)
・240件以上の運用ファンドの中で唯一の延滞(全体の期待値はプラス)
という部分に関しては今まで通りの認識です。
しかし、債権回収に関しては「金融会社としての徹底した回収力」は感じられず、債権回収には不慣れな印象です。物理的な距離もネックになっています。
投資家としては
①債権回収はイマイチだが全体的には優良なオーナーズブックへの投資を継続
②東京都の案件だけに投資する(貸付先と担保物件が東京都かつホテル以外)
③債権回収に納得できないためオーナーズブックから撤退
の選択肢があります。
個人的には②を選択しますが、投資意欲は下がりつつあります。
不動産投資を得意とするロードスターキャピタルには、エクイティ型ファンドを拡大して貰いたいところです。
評価 | A+ | オーナーズブックの公式ホームページ |
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