周りに大家仲間がいない場合、融資金利の目安が分からずに不安になります。
私の実体験や公開データをまとめて公開することで融資金利に関するモヤモヤを少しでも軽減できれば幸いです。
日銀の発表している貸出約定平均金利は以下のようになります。
2021年7月のデータです。長期金利とは1年以上の融資の金利です。
- | 短期金利 | 長期金利 |
---|---|---|
都市銀行 | 0.410% | 0.623% |
地方銀行 | 0.551% | 0.749% |
第二地銀 | 0.785% | 0.855% |
信用金庫 | 1.864% | 1.578% |
・短期の方が金利が低い
・都市銀、地方銀行、第二地銀、信用金庫の順番に金利が低い
などの傾向があります。
ただし、個人や中小企業への融資金利はこの水準より高くなります。
長期プライムレートとは、大手金融機関が1年以上の融資(長期融資)をする場合の最低限度となる金利(最優遇金利)のことです。日銀では「みずほ銀行」の公表数値を掲載しています。
2020年8月12日に発表された数値は1.00%です。
[参考] 長・短期プライムレート(主要行)の推移
J-REIT JAPANのマーケット概況によると、2021年10月の長期平均金利(住宅主体型)は0.8%です。
けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記さんで、個人投資家によるアパート投資のデータが公開されています。2018年7月頃のデータです。
銀行 | 金利 | 返済期間 | 融資金額 |
---|---|---|---|
西京銀行 | 2.5% | 35年間 | 1億円 |
都市銀行 | 1.5% | 22年間 | 6,000万円 |
金利は都市銀行のほうが低いのですが、融資金額と返済期間の関係で西京銀行(山口県の第二地銀)を利用したようです。
私の会社では1.0%程度で融資を受けています。
新築アパートの際は自己資金を3割程度入れています。
零細企業ですが2006年の設立から黒字が続いているのである程度の信用はあります。
合資会社を設立して不動産投資をはじめたAさんの借入金利は1.95%~2.3%です。
決算が3期分揃ったあたりで金利交渉をする予定とのことです。
知り合いのベテラン大家さんは0.8%~0.9%が中心です。
時期や交渉次第で0.6%程度の金利を引き出すこともあるそうです。
創業当初はプロパーローンが組めずに2.8%で借りたと言っていました。
先日、銀行側から金利アップの交渉をされた際に「相場感」や「自分のなかでの基準」が希薄だったため、ずいぶんと強気に出られてしまいました。
結果的には従来の金利水準を継続することになりましたが、基準があれば無意味な探り合いをせずに済みます。
当面は長期プライムレートを基準に、貸出約定平均金利の推移をチェックしながら金利交渉を行っていきたいと思います。
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