野村アセットマネジメントが運用する、米国ドル建ての高利回り事業債(ハイ・イールド・ボンド)を投資対象とした投資信託です。
信託報酬は年1.87%(税込)となっています。
為替ヘッジありです。
2005年から2020年11月までの15年間で「分配金再投資後の基準額」を18,064円に増やしています。年利で考えると約4%のパフォーマンスです。
平均格付 | B |
---|---|
平均クーポン | 6.1% |
平均直接利回り | 6.4% |
平均最終利回り | 7.4% |
平均最終利回り・為替ヘッジ後 | 7.1% |
平均デュレーション | 4.7年 |
銘柄 | クーポン | 業種 | 格付 | 純資産比 |
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SPRINT CAPITAL CORP | 8.750% | 通信 | B | 1.0% |
CCO HLDGS LLC/CAP CORP | 4.500% | 放送 | B | 0.7% |
LTF MERGER SUB INC | 8.500% | レジャー | CCC | 0.7% |
TRANSDIGM INC | 5.500% | 航空・防衛関連 | B | 0.6% |
GOLDEN NUGGET INC | 6.750% | ホテル・カジノ | CCC | 0.5% |
BAUSCH HEALTH COS INC | 9.000% | 医薬品 | B | 0.5% |
JPMORGAN CHASE & CO | 6.000% | 金融 | BBB | 0.5% |
BAUSCH HEALTH COS INC | 6.125% | 医薬品 | B | 0.5% |
ALTICE LUXEMBOURG SA | 10.500% | ケーブル・テレビ | CCC | 0.5% |
NAVIENT CORP | 6.125% | 金融 | B | 0.5% |
利回り | 4.1% |
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運用期間 | 16ヶ月 |
・100以上の企業に投資できる高い分散性
・優先劣後構造で一定の保全性を確保
・大手格付け会社による格付け取得
・クラウドバンクの手数料が低い(0.5%)
・経験豊富な投資アドバイザーによるマネジメント
実質的な利回りは同程度です。
両ファンドとも為替ヘッジありです。
ポートフォリオのリスクを厳密に比較しているわけではありませんが、
野村の優位性としては
手数料の低さというメリットが大きいので、クラウドバンクという企業を信頼しているのであれば、良いファンドだと思いました。
評価 | A | クラウドバンクの公式ホームページ |
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もしこのようにファンドを理解されているとしたらレバレッジローンのリスクを把握されていないのではと推察します。
例として、よくある投資信託のようなファンド(Aファンド)とクラバンファンド(Bファンド)を出してみます。
通常のファンド(Aファンド)は100社のローンがあれば優先劣後の順位はありませんので、100社のうち数社デフォルトすればデフォルトした割合だけファンドが棄損します。これが仮に1社デフォルトしても全体が棄損しない「分散の効果」です。
Bファンドはこうです。仮に100社のローンを束ねたとき、10社以上のローンがデフォルトしたとき棄損しはじめるトランシェ(A格以上)と6から9社のローンがデフォルトしたとき棄損するジュニアトランシェ(BB格)、1から5社のローンがデフォルトしたときすぐに棄損するエクイティトランシェがあったとします(何社デフォルトして何格というのは例示で、どのトランシェがどの格付けになるかは全体100社の会社の質、格付けにより変わります)。クラバンは多分BB格あたりを投資することになろうかと思います。(BB格のトランシェを一つ持ってこれをBファンドとします)
これは明らかにゲームのルールが違います。ファンド全体で10社仮にデフォルトする景気クラッシュ局面が起こったとするとBB格トランシェを持った投資家(Bファンド投資家)は10分の1が棄損するのではなく、「全損」することになります。A格以上のトランシェをもっていた投資家はこの例では、通常ルールのAファンドなら10%棄損するところ、1円も棄損しないことになります。BB格以下、エクイティのトランシェをもつリスク嗜好投資家に損を被ってもらうことでA格以上のトランシェ保持者は元本の棄損の確率を減らせるわけです。BB格以下のトランシェ保持者はもちろんこのリスクと引き換えに通常の社債より高い金利を受け取る可能性があるということです。もちろんクラバンファンドはトランシェを一つでなく、複数持つと思うのでその点の分散性はあります。しかし一定以上のショックにおいて同レベルの低格付けのトランシェは一斉に影響を受けますよね。
これが換言すれば、クラバンのファンドは100以上の企業のローンを束ねてその劣後を持つということで、「分散性を犠牲にして高金利を得る」「ファンド全体は優先劣後構造により、保全性を多少犠牲にして比較的高金利を確保できる仕組み」ということです。
クラバンはこういう説明を、ファンド購入を検討する人にすべきと思うのです。
補足とアドバイス、ありがとうございます。
個別の投資ローンは「無担保社債」となっていますが、ファンド全体は優先劣後構造により、一定の保全性を確保できる仕組みになっています。
また、分散性に関しましては野村ファンドと比較したものではなく、両ファンドに共通する特徴として紹介しています。
私もクラウドバンクのファンド説明ページは分かりづらいと考えているので、7804さんの言うように、できるだけリスクが分かるように記事を書いていきたいと思います。
高利回り債ファンドの方は個々の投資先が低格付であるため、むしろ100以上の企業に投資できる高い分散性を持つはずです。
クラバンはリスクについては過少的に記述するようで、ファンドの説明からはリスクの匂いがしてきませんが、このサイトではしっかり書かれるべきと思います。