持株会社であるクラウドバンク株式会社(代表・金田創氏)を中心にした投資・金融サービス業のグループです。私たちが利用しているソーシャルレンディングサービス「CrowdBank」は日本クラウド証券(代表・橋村純氏)が運営しています。
(1) 日本クラウド証券 = ファンド募集サイトの運営(資金調達)
(2) クラウドバンク・フィナンシャルサービス = ファンド運用(融資・回収など)
(3) クラウドバンク・インキュラボ = CrowdBankの管理システム開発・保守
項目 | 第4期 2018年3月 | 第5期 2019年3月 | 第6期 2020年3月 |
---|---|---|---|
営業収益 | 11.94億円 | 24.06億円 | 38.48億円 |
営業収益 | 11.94億円 | 17.09億円 | 30.41億円 |
当期純利益 | 4.75億円 | 5.24億円 | 3.98億円 |
純資産額 | 6.64億円 | 16.01億円 | 18.00億円 |
従業員数 | 16人 | 21人 | 27人 |
今期も引き続き好業績です。利益、純資産ともに申し分ありません。
投資コンサルティング事業による業務報酬 | 5.53億円 |
---|---|
金融収益(匿名組合受取利息、営業者融資手数料) | 14.86億円 |
発電事業権利譲渡などからの収益 | 18.07億円 |
ソーシャルレンディング事業以外にも投資コンサルティング事業や発電事業権利譲渡からもしっかり利益を上げていることがクラウドバンクの強みです。
金融収益 | 14.86億円 |
---|---|
匿名組合損益分配額 | 9.64億円 |
当期募集額 | 401.78億円 |
融資残高 | 137.23億円 |
「金融収益 - 匿名組合損益分配金」は5.22億円です。
ソーシャルレンディング事業の売上にあたります。
第4期 2018年3月 | 第5期 2019年3月 | 第6期 2020年3月 |
---|---|---|
3.92億円 | 6.13億円 | 14.04億円 |
大幅に増えています。人件費(0.82億円増)や広告宣伝費(1.35億円増)の増加は分かりますが、業務委託費の前年比4.51億円増が気になるところです。
営業外費用として「賠償金費用3.6億円」を計上していたため、詳細を問い合わせてみました。
クラウドバンクは監査法人ハイビスカスの監査を受けています。
SBISLの監査法人「トーマツ(四大監査法人)」に比べると信頼性は落ちますが、監査法人名を公開しているだけでも他社より信頼度は高くなります。
[参考ページ] 監査法人ハイビスカスの公式サイト
株式投資ではないので決算内容の細部をとやかく言う必要も権利もありません。サービス利用者としては「しっかりサービスを継続できるだけの基盤」があれば問題ありません。
クラウドバンクは非常に決算情報が充実しているので安心感があります。販売費・一般管理費の増加といった気になるポイントもあるので、次回以降の決算情報も要チェックです。
評価 | A | クラウドバンクの公式ホームページ |
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