2020年5月に「マイクロローン事業者ファンドで延滞発生!デフォルトの危険性は?」という記事を書いたクラウドクレジットのマイクロローン事業者ファンドにおいて「延長解消の目途が立ちつつある」との報告を受けました。
ソーシャルレンディング事業者の中では新型コロナの影響が特に大きく、苦しい展開が続いていたクラウドクレジットですが、久しぶりの朗報です。
※IDF = 貸付先の事業者(IDF Holding Limited)
※CCE = クラウドクレジットのエストニア法人
対象 | 内容 |
---|---|
A |
ローン元本のうち「3分の1」を投資家に利息ともに分配済み。 ├ 残りの元本「3分の1」は既にCCEに着金済み └ 最後の元本「3分の1」は予定通り10月下旬にCCEに返済予定 |
B |
ローン元本のうち「3分の1」はCCEに着金済み。 ※着金済み分は11月に投資家に償還・分配予定。 |
C | 合意スケジュールに基づき利息は返済済み。(9月末時点) |
D | 返済期限の5ヶ月間延期および元利金の返済を満期一括にて執り行うことで合意。 |
E | 予定通り返済する旨をIDFと確認済み。 |
区分 | 対象ファンド |
---|---|
A |
【ブラジルレアル建て】マイクロローン事業者ファンド 9、10号 【円建て】マイクロローン事業者ファンド 4、6号 |
B |
【ブラジルレアル建て】マイクロローン事業者ファンド 11、12号 【ユーロ建て】マイクロローン事業者ファンド 11号 【円建て】マイクロローン事業者ファンド 8、9号 【米ドル建て】マイクロローン事業者ファンド 23、25号 【ロシアルーブル建て】マイクロローン事業者ファンド 52号 |
C |
【ブラジルレアル建て】マイクロローン事業者ファンド 13、14、15、16号 【円建て】マイクロローン事業者ファンド 10、11、12、13、35号 【米ドル建て】マイクロローン事業者ファンド 15、27、29、31、33号 |
D |
【ブラジルレアル建て】マイクロローン事業者ファンド 17、18、19号 【円建て】マイクロローン事業者ファンド 1、2、3号 【円建て】マイクロローン事業者ファンド 2号 【円建て】マイクロローン事業者ファンド 3号 |
E | A~D以外の運用中の全マイクロローン事業者ファンド |
・貸付事業を行う「ロシア、カザフスタン」における新型コロナの影響
・民間融資の返済に一定期間の利払い停止と元本返済期限延長の政府令が出された
・貸付先(IDF HD)から「手元流動性を確保したい」という要望
デフォルトの可能性は非常に低いと考えられます。
また、返済計画も明確であり不安に思うことはありませんでした。 コロナ禍における金融機関として然るべき対応をしたという感想です。
事業者からの延滞関連の報告では「甘い見積りになっていないか」という点に注意が必要です。今回のケースでは元金の多くがすでにクラウドクレジットエストニア子会社に着金となっているので心配ありません。
SBIソーシャルレンディング、クラウドバンク、オーナーズブックなどが牽引しているソーシャルレンディング業界ですが、独自性の高いクラウドクレジットに元気がないと面白味に欠けてしまいます。
そういった意味でマイクロローン事業者ファンドの「延滞解消進展」の情報はとても嬉しく感じています。
評価 | B | クラウドクレジットの公式ホームページ |
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貸付先について調べてみたところ、すごい経歴の人(ロイヤルバンクオブスコットランドの元副社長)が起業した好業績のフィンテック企業でした。監査法人に世界4大会計事務所のE&Yが入っている点も安心材料です。
デフォルトの可能性は非常に低いと考えられます。
また、返済計画も明確であり不安に思うことはありませんでした。 コロナ禍における金融機関として然るべき対応をしたという感想です。