ソーシャルレンディング投資において元本割れとは「貸付先がお金を返してくれなかった場合」に起こります。ソーシャルレンディング事業者を選ぶ際には「元本割れの割合」が1つの目安になります。
※実際には「事業者リスク / 担保査定能力 / 延滞時の回収能力」なども影響しますが、今回のテーマにそぐわない部分について触れません。
海外ファンドを提供しているクラウドクレジットでは投資リターンに為替変動が大きく影響してしまいます。
せっかく金利10%で貸していても15%の円高になれば元本割れになってしまうのです。逆に円安になれば30%を超えるリターンを得られるケースも少なくありません。
それゆえにクラウドクレジットのリターン評価は難しいのです。
結局のところ投資家が求めるものは利益です。
投資をする前段階においては「将来の利益の期待値」ということになります。
つまり、為替変動に右往左往することは投資家として好ましくない姿勢ですが、完全に「為替は無関係」と言い切ることもできません。
クラウドクレジットを評価する際に大切なのは「為替変動」と「融資成否」を混合しないことです。もちろん為替も大きな要素ですが、2つを混合してしまうと自分が何で得をしているのか?何で損をしているのか?が分からなくなってしまいます。
融資先の選定はクラウドクレジットの腕の見せどころですが、為替変動に関しては完全にクラウドクレジットの能力とは無関係の要素です。
これらを切り離して考えるのが苦手な人は、ヘッジ付きファンド(円建てファンド)のみを購入することをおすすめします。
クラウドクレジットを評価する際に用いられることが多いのがIRRヒストグラムですが、このグラフは償還前ファンドの算定もグラフ作成基準時の為替を利用しているため、円高の時期はとても低い数値になってしまいます。
最近の実績であれば単純平均グラフでチェックします。
過去11ヶ月間の平均値は4.93%です。
まとまりのない文章になってしまい申し訳ありません。
とりあえず今回の結論としては「為替変動と投資リターンを分けて考えましょう」と言うことです。
私はクラウドクレジットのような硬派なサービスは好きなのですが、投資歴の浅い投資家も相手にするフィンテックサービスとしてはもっとユーザーフレンドリーな商品設計と情報公開を目指すべきだと思います。
≪例≫
・情報公開にPDFを使わない
・各ページのフォーマットを統一する
・データは出来るだけ一覧形式で見やすく掲載
・延滞などのトラブル情報をまとめて掲載
・ヘッジ付きファンドのみの実績を掲載
商品に関してはいっそのこと全ファンドヘッジ付きで良いかもしれません。
(ヘッジが可能な通貨のみ)
クラウドクレジットもこの点に関しては課題だと捉えており、丸井グループから調達した資金は「ファンド管理体制強化や顧客体験の向上のためのUI/UXの改善に係るシステム開発などに充当する」とコメントしています。
今後の改善が非常に楽しみです。
評価 | B | クラウドクレジットの公式ホームページ |
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私自身は全てヘッジ無し派なのですが、ビギナー投資家も多いことを考えると少しぐらい期待値が下がっても全てヘッジ付きでも良いかなと思いはじめています。
当サイトの利回りの表記はヘッジ付きの上限である10.0%に変更しました。
ご指摘ありがとうございます