2022年12月28日、バンカーズホールディングスがクラウドクレジットを完全子会社化するという発表がありました。
クラウドクレジットのサービスは継続となります。
投資家にどのような影響があるのか丁寧に解説します。
・2023年1月1日付けで全株取得
・それぞれのサービス(バンカーズとクラウドクレジット)は運営継続
・サービス開始:2014年(設立は2013年)
・決算期:2021年12月期
・総資産:7.33億円
・純資産:5.62億円
・利益剰余金:-25.65億円
・当期純利益:-4.15億円
2021年4月に約11億円の資金調達を発表していますが、さらなる資金調達は厳しかったものと思われます。
海外ファンドというビジネスモデルの難しさに加えて、新型コロナ感染拡大(2020年~)、ロシアによるウクライナ侵攻(2022年~)も大きな影響を与えています。
[参考記事] クラウドクレジットの2021年12月期決算!赤字4億円からの突破口は?
・サービス開始:2020年
・決算期:2022年3月期
・総資産:12.40億円
・純資産:11.63億円
・利益剰余金:-4.40億円
・当期純利益:-3.12億円
2022年5月にSBIソーシャルレンディングを吸収したことで、黒字化へと道を着々と進めています。ちなみにSBIソーシャルレンディングは2020年3月期において3.43億円の黒字を出していました。
[参考記事] バンカーズの2022年3月期決算!約3.1億円の赤字は危ないのか?
①人材&ノウハウの入手
②海外ファンドの商品拡充
③スケールメリット(新規会員獲得、共通コスト削減)
これらが主な目論見です。
業界のイメージダウンを防ぐという意図もあるかもしれません。
クラウドクレジットの赤字額を見ると共倒れが不安になりますが、少なくともバンカーズの経営陣は「大丈夫」だと判断しました。
どちらにせよクラウドクレジット事業の方針は「拡大」から「赤字縮小」が最優先課題となります。
投資家としては今まで以上にバンカーズの決算情報に注意する必要があります。
また、バンカーズには決算情報の公開だけでなく、投資家を安心させるための情報公開を行ってほしいところです。
①
既存クラクレ投資家にとっては、債権回収が放棄されたり、怪しい会社に買収されなくて良かったです。
②
クラウドクレジットへの新規ファンド購入についてはしばらく見送ります。
バンカーズグループ傘下での方針が明確になってから再考します。
③
バンカーズのリスクは少し上がりました。さすがに短期的には問題ないと思いますが、長期運用ファンドは警戒します。もちろん、決算情報チェックは必須です。
当記事が2023年1本目の記事となりました。
本年もよろしくお願いいたします。
評価 | B | クラウドクレジットの公式ホームページ |
---|
データセンター投資で利回り12%+アップサイドの「FUNDI」は危ないのか? | ||
みんなで大家さんに業務停止命令!さらに解約制度の一時停止を発表 | ||
東証STD上場企業が運営するB-Den(ビデン)を徹底分析!面白味のなさが魅力 | ||
Fundsの新機能「ファンド予約機能」って便利なの?メリット・デメリットを解説 | ||
高利回りの注目事業者「ヤマワケエステート」を徹底分析!利回り8.0~15.4% | ||
全記事の一覧 |