私は、スマートレンド社の「海外(香港)事業支援型ローンファンド 第273号」へ投資しています。様々なジャンルのソーシャルレンディングファンドがありますが、改めてこの「小口分散融資型のソーシャルレンディング投資」について調べてみました。
小口分散融資型のソーシャルレンディング投資の特徴を紹介します。
まず、小口分散の融資によって、リスク分散が図れる点が大きな特徴です。不動産ファンドや再エネファンドであれば、私たち投資家が投資した資金のほとんどは、単一の事業で運用されることが多いです。この場合、私たちの投資資金は該当事業の成否に委ねられます。一方で、小口分散型のファンドだと、最終融資先の個人が多数いるため、仮に少数の個人が返済不能となったとしても、ファンド全体でみると、成功となる可能性が高いです。
次に、金融事業の特徴として、資金流動性が高いことが挙げられます。通常のビジネスですと、資金を調達して、そのお金でモノを仕入・販売し、お金を回収するというサイクルです。しかし、金融事業であれば、お金そのものが商品となるため、モノの仕入・販売を省けるので、資金の回転率が上がり、資金効率が非常に高くなります。
スマートレンド社が提供するファンドです。香港で消費者金融事業を営む(日系の母体をもつ)事業者Cに対する貸付です。事業者Cは、与信スコアリングを活用した、オンライン完結型の個人向け貸付サービスを運営しています。
事業者Cの直近決算期の融資残高は約28億円、実質自己資本比率は40%台、直近決算期の営業利益は約4.8億円であり、債権ポートフォリオが約7,000件に小口分散されています。
また、現地の視察報告が、2019年2月20日にブログ投稿されています。昨年比で、今年は配当金利を1%下げて募集しており、今後のさらなる配当金利引下げの可能性にも言及しています。これは盤石で健全な経営が行われている裏返しでもあるので、非常に好感がもてます。
このファンドもスマートレンド社の提供です。クレジットカード事業を営む事業者Iへの貸付です。事業者Iは、優良エステを自社専用クレジットカードの加盟店とし、そのエステの女性利用客にクレジットカードを発行・利用代金を割賦返済する金融サービスを提供しています(利用代金の回収率は約99%)。
事業者Iは開業7年で、加盟店数約500店舗、利用中客数約13,000人の事業規模であり、実質自己資本比率は40%前後となっています。
また、2019年1月31日に繰上返済が発表されています。その経緯がブログ報告されていて、スマートレンド社から事業者Iへの融資額のほぼ全額が金融機関からの資金調達によって借換えされたとのことです。投資家にとっては、ある意味悲しいニュースですが、これは金融機関からの信用の証であり、安定した経営が行われていることが伺えます。
今回の記事では、「小口分散融資型のソーシャルレンディング投資」について解説しました。スマートレンド社以外でも、アップルバンク社の「給料前払いシステム事業支援ローンファンド」や、クラウドクレジット社の提供するマイクロファイナンス系ファンドも似た特徴をもつファンドです。ソーシャルレンディング投資では、様々なジャンルへの投資はリスク分散に繋がります。皆さんの投資の参考にしていただけると幸いです。
業者 | ファンド |
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スマートレンド社 | 海外(香港)事業支援型ローンファンド 第347号 |
スマートレンド社 | 【クレジット債権担保付き】事業支援型ローンファンド 第74号 |
アップルバンク社 | 給料前払いシステム事業支援ローンファンド第4弾 3号 |