クラウドクレジット「東欧金融事業者支援ファンド」のCreamfinanceグループ・CEOのMatiss Ansviesulis氏(以下、マティス氏)について調べました。マティス氏は、個人メディアを立ち上げて積極的に情報発信しています。個人的に印象的だった彼の発信内容を紹介します。
創業1年目に会社が潰れかけた話だ。2011年暮れに消費者金融に関する制度変更があって、7万ユーロもかかる免許取得が必須となった。当時の7万ユーロは会社の総資産以上の金額だったけど、私たちはこの事業を絶対に諦めたくなかった。私たちは恥を忍んで友人に頼み込みなんとかそのお金を調達できた。会社の共同創設者の結婚式の最中に、私はそのお金を支払いにいったのを覚えている。私たちは後に引けない状況へ自分たちをおいやって、前に進むことを決意した。
これは決してカッコイイ起業家の話ではないし、私たちがこの時に生き残ったのはただの幸運だった。けど、あの時、絶対に生き残るんだというゴキブリのメンタリティーで、全く前が見えない状況ですべてのリスクを取ったから、今の私がいると思う。
「ゴキブリのように考えてFinTech企業を経営する重要さ」を話すマティス氏。
マティス氏は、メンタリティと企業戦略両面で、ゴキブリ的に考え動くことの重要性を説いています。
2012年創業から僅か7年で7ヵ国でのサービス拡大を達成しているCreamfinanceグループをゴキブリに例えるとは本当に言い得て妙すぎます。
ゴキブリというワードをポジティブに使いこなす方を私は初めて見ましたが、この言葉選びのセンスはきっと経営者・起業家の重要な資質なんだと思います。
ブログ以外にも、マティス氏は自身のYouTubeチャンネルも開設しています。YouTuber的なかなりかっこよい映像に仕上がっています。
しかし、コンテンツ自体はもちろん真面目な内容です。
こちらの動画は2019/01/21に公開された最も新しい動画。ニュージーランドのオークランドの通りを歩きながら撮影された動画で、「最近よくいるYouTubeで情報発信する起業家ってどうなんだ?」と、ある意味自問自答している様な内容です。
このトレンドに対して賛否両論あるだろうと前置きした上で、良い点(既存メディア等に編集されない直接的な情報を得られること)や悪い点(情報過多、ハウツーに終始、たんなる自慢、見た目に拘る)を紹介。最後に、「ビジネスで大切なのは、たくさんのブログを書くこととか、たくさんの動画を撮るとかじゃなくて、とにかく行動し続けることだよね」と一言。
具体的な強い主張を伴った動画ではないですが、「動画でアドバイスをするとかではなくて、考えを共有するって大切だと思う」と本人も言っています。自問自答する中にブレない軸がある、飾らないマティス氏の雰囲気が個人的に好きだった動画でした。
以上がクラウドクレジット東欧金融事業者のCreamfinanceグループCEOのマティス氏の紹介でした。
Creamfinanceグループの紹介記事はこちら。
マティス氏の動向も引き続きおいかけていきます。
【参考ページ】