クラウドクレジットの「インドネシア中小企業支援ファンド3号《貸付条件変動型》」の具体的な貸付条件が決定したので、期待利回りを予測してみました。
「インドネシア中小企業支援ファンド3号《貸付条件変動型》」は、オンラインプラットフォーム「CROWDO」を通じてインドネシアの中小企業へ貸付を行うファンドです。ファンド募集時点では、以下の事業適合基準(貸付基準)のみが開示され、《貸付条件変動型》ファンドとして扱われていました。
基準 | 内容 |
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貸付の種類 | インドネシア共和国の中小企業への貸付 |
貸付の対象国 | インドネシア共和国 |
貸付利率 | 12.0%~32.0%(※) |
返済期間 | 1ヶ月~13ヶ月 |
※貸付利率はファンドの期待利回りではなく、CROWDOのプラットフォーム内での貸付利率。 ※貸付利率はインドネシアルピア建ての年利。 ※グループ会社貸付での年利率は7-15%の範囲になる見込み。 ※運用開始から12ヵ月以内に返済された資金は再投資。
【参考】ファンド詳細はこちらで解説
2019/04/15にクラウドクレジットから受信したメール本文から転載します。
貸付結果は当初予定の範囲です。その結果、当初7-15%の範囲と見込まれていたグループ会社貸付での年利率は「13.0%」でした。但し、運用期間中のパフォーマンス次第でこの貸付利率は低下する可能性があります。
日本とインドネシアのインフレ率(過去5年間平均)を前提にして、期待利回りを予測してみます。
国名 | 平均 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
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日本 | 0.64% | 0.79 | -0.11 | 0.47 | 0.98 | 1.07 |
インドネシア | 4.05% | 6.36 | 3.53 | 3.81 | 3.20 | 3.34 |
仮定①:運用期間が12ヶ月だった場合
1 | 運用手数料(当初出資額割合):2.5% |
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2 | 【未確定】運用期間:12ヶ月 |
3 | 【未確定】グループ会社の貸付利率:13.0% |
4 | 【未確定】インフレ率の差は3.41%(為替変動予測) |
5 | 【未確定】為替手数料は無視 |
【予測】期待利回り | 7.09% |
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仮定②:運用期間が24ヶ月だった場合
1 | 運用手数料(当初出資額割合):2.5% |
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2 | 【未確定】運用期間:24ヶ月 |
3 | 【未確定】グループ会社の貸付利率:13.0% |
4 | 【未確定】インフレ率の差は3.41%(為替変動予測) |
5 | 【未確定】為替手数料は無視 |
【予測】期待利回り | 8.34% |
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世界最大ともいわれるFinTechイベント「Money20/20」のアジア開催が先月シンガポールのマリーナベイ・サンズで行われ、CROWDOグループCEOの嶋田さんも登壇されたようです(参考)。
様々なイベントへ登壇するなど、アジアのFinTech業界だと非常に影響力のある方です。世界で活躍する日本人をみるととてもわくわくします。個人的に非常に期待しているファンドです。
引き続きファンドの進捗があれば共有していきます。