ソーシャルレンディング投資の基本は「分散投資」です。私が日々ソーシャルレンディング投資をする上で心掛ける分散投資の4つのポイントを紹介します。
1点目はソーシャルレンディング事業者の分散です。ソーシャルレンディング事業者の破綻や経営不振、不正などのリスクへの対策です。信頼する事業者への集中と事業者分散のバランスは非常に難しい判断を要します。個人的には1社に50%以上の資金投下は避けたいと考えています。
【私のポートフォリオ】2019年8月末時点での事業者別割合
2点目はジャンルの分散です。ソーシャルレンディングでは不動産融資、事業性融資、再生可能エネルギー融資などのジャンルがあります。また、そのファンドが国内案件か海外案件かという分類も可能です。海外案件の場合、円建てか外貨建てかという基準も付随します。
ソーシャルレンディング投資を始めると、どうしても国内(特に首都圏/東京)の不動産融資案件(もちろん円建て)へ集中しがちです。明確な判断基準なくこの状況である場合はジャンル分散することをオススメします。
【私のポートフォリオ】2019年8月末時点でのジャンル別割合
3点目は予定利回りの分散です。ソーシャルレンディング事業者の判断を介しますが、間接的に最終融資先のリスク度合いの基準になります。
私自身もクラウドリースの利回り12%の案件に誘惑され投資した結果、延滞中です。
【参考記事】投資記録⑥ Crowd Lease(クラウドリース) ~成立ローン150億円突破記念ローンファンド【第3弾】7号~
この反省を活かして、現在は国内不動産案件で利回り5.0%以下の案件を増やしつつ、海外の金融事業者への融資案件などで高利回りを確保しています。8月末時点では、運用金額で加重平均した予定利回りは6.18%でした。
【私のポートフォリオ】2019年8月末時点での予定利回り別割合
4点目は運用期間の分散です。ソーシャルレンディングでは投資実行後はファンドの運用終了までは現金化できません。株式投資やFX投資等と明確に異なる点です。この流動性リスクへの対策です。
延滞せずに予定通り運用終了することが前提ですが、何ヶ月後にいくら現金化できるかを見える化できると計画的に判断でき、精神的な安定にも繋がります。個人的には、投資額の50%以上が1年以内に償還される状態を目指してポートフォリオを構築中です。
【私のポートフォリオ】2019年8月末時点での[残]運用期間別割合
以上が私が考える「ソーシャルレンディング分散投資の4つの観点」です。今後は「通貨分散」や「より詳細なジャンル分散」の状態を把握・改善したいと考えています。
最後に、分散投資の観点で個人的にオススメする事業者をピックアップします。
※「事業者として信頼性」「投資のしやすさ(案件募集数等)」を考慮済み。
事業者 | オススメする理由 |
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クラウドクレジット | 海外案件が多い。高利回りを狙える。 |
FANTAS funding | 透明性の高い固めの国内不動産ファンドが多い。運用期間が短い。 |